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〈「言葉」による革命〉・・・デボラ・フランソワ映画「タイピスト!」のロマン・デュリス、ここがヘン?2015年1月6日 [「言葉」による革命]

●レジス・ロワンサル監督の「タイピスト」は原題が「Populaire」。
主役はロマン・デュリスとデボラ・フランソワで、助演として2013年カンヌ国際映画祭最高女優賞のベレニス・べジョが出ているという贅沢な布陣。
「ベレニス・べジョが助演!?」ということで「何と贅沢な!」とすぐ理解していただけるあなたであってほしい!(フランス映画推進に情熱を傾ける末尾ルコより♪)
「タイピスト!」はベタなロマンティックコメディの骨格に、「タイプの早打ち選手権」を織り交ぜた楽しい映画になっています。
ところで「ロマン・デュリス」という俳優を知っていますか?
フランス映画鑑賞が習慣化している人にとっては実に目にする、耳にする頻度の高い現代フランス映画界の大スターの一人。
その出演映画の多さ、そして多彩な映画監督との関わりなど、実績を見れば文句なしの大スターで、そして映画で本人を観ても「うん、大スターだ」と納得させられるだけのオーラを持っているけれど・・・持ってはいるけれど、映画によってどこか納得できないところがある、神経を逆なでされる要素がロマン・デュリスにはある。
その最たるものが皮肉にもロマン・デュリスの代表作の一つ、セドリック・クラピッシュ監督の「スパニッシュ・アパートメント」なのですね。
「スパニッシュ・アパートメント」、ご覧になってますか?
この作品でロマン・デュリスが演じた役を観て怒り爆発させた女性も少なからずいます。
セコく、狭量な男の役が妙に真に迫ってるんですよ。
この「スパニッシュ・アパートメント」とやや似た雰囲気を、「タイピスト!」のロマン・デュリスは出している、と言っては観る人が少なくなるでしょうか。
いや、映画としては二時間弱、飽きさせず楽しませてくれる作品です。
「タイピスト!」、ぜひご覧あれ!

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