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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする」講座~ドイツロマン派カスパー・ダーヴィト・フリードリヒと「エスケープ 暗黒の狩人と逃亡者」の関係。2015年6月17日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする」講座~ドイツロマン派カスパー・ダーヴィト・フリードリヒと「エスケープ 暗黒の狩人と逃亡者」の関係。

グザヴィエ・ドゥメストレのパープに身を委ね。

ノルウェー映画「エスケープ 暗黒の狩人と逃亡者」のお話をさらに。
「エスケープ 暗黒の狩人と逃亡者」が「アクション映画」でなく「活劇」というに相応しいと書いたのは、まず舞台設定が14世紀なので当然のことながら近代兵器が出てこない。
しかもせいぜいが「盗賊の武器」だから、大規模な(当時の)軍事技術も出てくることはなく、弓矢とかボウガン、そしてナタのような剣などくらいなんですね。
そうなると近代兵器満載のアクションを見慣れた目には退屈しそうですが、撮り方が上手く、退屈どころかハラハラ&ワクワクがかなりある。
淀川長治が「最も好きな女優」の一人として常に名を挙げていた「連続活劇の女王」パール・ホワイトの映画ってこんな感じじゃなかったかなと、そんな楽しい想像も可能な作品なのです。
「エスケープ 暗黒の狩人と逃亡者」は特撮技術も使っているはずですが、非常に自然な使い方で違和感がない。
そして森や滝、山々の撮影が非常に美しく、かなりのシーンでドイツロマン派の画家カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの作品をさえ彷彿させてくれるのです。

グザヴィエ・ドゥメストレのパープに身を委ね。

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