〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「人間美学論」～「ヨルタモリ」で「夢」「向上」「友達」「愛」を襤褸カスのタモリの真意は？２０１５年１１月８日

●末尾ルコ「人間美学論」～「ヨルタモリ」で「夢」「向上」「友達」「愛」を襤褸カスのタモリの真意は？

タモリと言えば、フジテレビで「ヨルタモリ」もやっていますね。
この番組、ゲストが（わたしにとって）「絶対見たくない」という回が何度かありましたが、それ以外はだいたい観ています。
なかなかおもしろい。
レギュラー出演者でエッセイストの能町みね子とかは必要ない気がしますが、宮沢りえが番組中バーのママ役でレギュラーなのは「タモリ番組」ならではの豪華さです。
今や日本を代表する女優の一人である宮沢りえですが、「ヨルタモリ」では生き生きとナチュラルな爛漫さを発揮しています。
「知性的」というタイプではないけれど、とにかく人を惹きつける魅力がある。
そんな宮沢りえも「ヨルタモリ」の大きな魅力ですし、宮沢りえももちろん「タモリの番組だから」出演したのだろうし、「タモリの番組だから」伸び伸びできるのでしょう。
２０１５年５月の「ヨルタモリ」で草なぎ剛がゲストの回がありました。
タモリは草なぎ剛ととても気が合うようで、いつも以上に自由なトークを披露。
「夢」「向上」「友達」「愛」を上っ面で重視する「日本人のメンタリティを襤褸カスにけなしていました。
その本意はもちろん本物の「夢」「向上」「友達」「愛」がいけないというのではなく、皮相的かつ思考停止的な「お題目」としての「夢」「向上」「友達」「愛」を批判しているのでしょう。

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