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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座+「時間論」~溝口健二「近松物語」、香川京子の「品格」。2015年12月8日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座+「時間論」~溝口健二「近松物語」、香川京子の「品格」。

生まれ、人間としての意識が生じたわたしたち。
「時間をどう使うか」は「人生を存分に生き抜く」ためにとてもとても大切なこと。
「時間の無駄」のようでいて実は大いに人生の糧となっていたということも確かにあるけれど、そんな結果論にまかせてばかりいてはいけない。

というわけで、わたしたちの「時間」を飛翔されてくれるものが芸術(でなければならない)。
2015年5月にBSプレミアでも放送された溝口健二監督の「近松物語」はそんな文句なしの芸術作品の一つです。

「近松物語」。
主演は長谷川一夫と香川京子。
舞台は京都。
大店の手代「茂平」が店の主人の妻であるおさんと、結果的に駆け落ちしてしまう悲劇。
「贅沢」とはこのような映画のことを言う。
無論溝口健二の代表作すべてが「贅沢」だ。
とりわけ人々の動き。
画面の隅々まで驚くべき自然さと正確さを持って動く人々。
映画史上偉大な監督数あれど、溝口作品ほどの「人の動き」はそうそう観られない。
そして香川京子の「品格」。
一時平成日本でも「品格」という言葉が流行ったが、その後世の中の「品格」が深まった気はあまりしない。
「品格」を知るにはまず「品格」を見ること。
「近松物語」の香川京子ももちろん。

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