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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える講座」~「プロレス」という困難な素材、例えば「カリフォルニア・ドールズ」。2016年1月16日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える講座」~「プロレス」という困難な素材、例えば「カリフォルニア・ドールズ」。

プロレスは小説にせよ映画にせよ扱いが難しい競技です。
「競技」という言い方も相応しくない気がするし、単に「ショー」というのも違う気がする。
「プロレスなんてただのショーじゃんか!」と何も考えずに言い張る阿呆はわたしが子どもの頃から多くいたけれど、「怪我をしないように」と配慮はしながらも、あれだけの勢いで殴る、蹴る、投げるなどをして「見せる」のは尋常ではない。
しかも近年のプロレスの技の危険度は極限まで上昇しており、子どもの頃からプロレスないしリアル格闘技をに親しいわたしでも(ここまでやっていいのか・・・)と唖然とするくらいだ。
ただこれを小説や映画のストーリーとして扱う時、「どこからどこまでを取り上げるか」が問題となり、あるいは「プロレスとしてのリアルをどこまで反映させるか」で苦慮するものだと思うわけです。
やや難しい書き方になっているけれど、例えば映画としては傑作の誉れ高い「カリフォルニア・ドールズ」(ロバート・アルドリッチ監督)。
文句なしのクオリティの作品ですが、プロレスをリアルファイトとして扱っている。
子どもの頃に「プロレスについて」、そして「プロレスファンである自分」について悩み抜いた者としては面映ゆいんです、これだけプロレスがストレートに扱われると。


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