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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強くする」講座~「絶叫のオペラ座へようこそ」のアリー・マクドナルドはエロティックか?2016年6月5日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強くする」講座~「絶叫のオペラ座へようこそ」のアリー・マクドナルドはエロティックか?

映画「絶叫のオペラ座へようこそ」がどれほどのパチモン度かと言えば、あまた存在する強烈なパチモン映画と比べればさほどではなく、監督は長編映画デビューとなるジェロウム・セーブル。
「オペラ座」とタイトルにあるのでゴージャスな空間を予想しなくもないが、あにはからんやストーリーは「俳優養成キャンプ」と称する一歩間違えば掘立小屋なみの建物が中心である。
出演者も日本での作品紹介ではミニー・ドライヴァーがトップに来ているが、出番はほとんどない。
主演はアリー・マクドナルドでたいした実績はないものの、ジェニファー・ローレンスがスーパースターになる以前に主演した「ボディ・ハント」に出演しているのが目を引く。
「絶叫のオペラ座へようこそ」の紹介では「ミュージカルとスプラッターの絶妙なミックス」的な言われ方をしているが、さほどミュージカルでもスプラッターでもないままに、「俳優養成キャンプ」のいかにもお金が掛かってないだけでなく、映像的にもまるで工夫がされてない「パチモン」臭プンプンでストーリーは進行する。
「俳優養成キャンプ」シーンの構図、ライティング、カット割りなど映画演出の工夫の無さはかつてわたしが何を考えたか、レンタルでパチモンアクション、パチモンホラー、パチモンSFなどを集中的に見ていた時代さえ彷彿させ、(うん、懐かしい)などと柄にもなくプチノスタルジーを覚えたものです。
そんな「絶叫のオペラ座へようこそ」を約90分間観続けられたのは、主演アリー・マクドナルドの「パチモンに主演するには十分〉の整った容姿であり、ほぼ常に脚線美を見せつける衣装も悪くはなかった。
「エロティック」「セクシー」とまではいかないそこそこの色気がアリー・マクドナルドは将来的にも大した女優になりそうにないなあと感じさせ、それはそれでそんな女優のある時期を垣間見るのも映画鑑賞の醍醐味であると思った次第です。
あ、でも、終盤15分くらいは映像も凝っており、「パチモン」と呼ぶには相応しからぬまずまずのクオリティとなってはおりました。

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