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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「美の映画・文学論」~お話は「愛の犯罪者」からピエール・ルメートル「その女アレックス」感想へと続く。2016年9月18日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「美の映画・文学論」~お話は「愛の犯罪者」からピエール・ルメートル「その女アレックス」感想へと続く。

そう。
ジャン・マリ・ラリュー&アルノー・ラリュー。
「愛の犯罪者」。
あ、そう言えば、ピエール・ルメートルがとても評判が良いので、「その女アレックス」、読んでみました。
ミステリも最近ぜんぜん読んでなかったんです。
他に読みべきものがごまんとありますもので、ミステリまで手が回らなかった。
でもピエール・ルメートルは近年では珍しく「フランスの作家」で日本でバカ売れしている。
「バカ売れしている」だけでは普通食指を動かしませんが、「フランスの作家」が日本で売れるなんて、今日び滅多にありませんからね。
そこで強く興味を持った。
「その女アレックス」というタイトルもカッコいい。
このピエール・ルメートル、フランス最高峰の文学賞であるゴンクール賞も獲得しているんですね。
さらに強く興味を持った。
「文学作品」に徹していてもゴンクール賞はそうそう獲れるものではない。
かのミシェル・ウエルベックでもゴンクール賞獲得までかなりの期間を要している。
さらにルメートルは、「50代で作家デビュー」という経歴もおもしろい。
そうなんですね。
「表現活動」って基本的に、「死ぬまで」できるから素敵なんです。

で、「その女アレックス」の感想ですが、さすがにおもしろかった。
おもしろくてディテールをどんどん飛ばしながら読み進むのがいいか悪いかは別にして。(笑)
そうなんですね、(このアレックスという女、一体どうなっているんだ??)と終盤まで分からないのでぐんぐんページが進みます。
個人的な好みを言えば、(監禁シーンがあれだけ長い必要があるのだろうか?)とは感じました。
それと身長が「150㎝もない」という設定がされている「カミーユ(男性)」を中心とした警察のメンバーの会話がそれほど魅力的だとは感じなかった。

とは言え、おもしろかったです。
ピエール・ルメートルの他作品もぜひ読んでみたいですね。

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