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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~「生温い」生活に喝!!インパクトある映像!ソ連映画「女狙撃兵マリュートカ」!2016年12月6日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~「生温い」生活に喝!!インパクトある映像!ソ連映画「女狙撃兵マリュートカ」!

あなたは、「生温い」がお好き?
「生温い」
あるいは
「ヌルい」と言い換えてもいい。
特に精神的に。

歴史的に見て、「日本文化が伝統的に生温い」とは思えないし、「日本人精神が伝統的に生温い」とも思えない。
でも少なくとも今は、「日本はヌルく気色悪い精神状況」が支配している。
「ヌルい」ってのがぜんぶ悪いわけではないですよ。
でも基調は「厳しさ」でないとね。
と、わたしは確信しているのですが、あなたはどうですか?

日本映画史上4大監督、小津安二郎、溝口健二、黒澤明、成瀬己喜男の映画を観ると、その大方の作品は最初のシーンが映った途端に、「うわーっ!!」というインパクトがある。
その点、近年の日本映画ではあまりお目にかからないですね、映像的インパクト。
新聞などの写真も日本は不覚的ヌルい内容のものが多い。
過度に過激であればよいというものではないにせよ。

「女狙撃兵マリュートカ」という映画があって、監督はグリゴーリ・チュフライ。
ボリス・ラヴレニョーフが原作。
イゾルダ・イズヴィツカヤが主演を務めていて、ロシア革命後の内乱時代、赤軍と白軍の抗争を題材としています。

「女狙撃兵マリュートカ」というタイトルから期待してしまう、「凄腕の女狙撃兵の大活躍」とは必ずしもいかないけれど、主演のイゾルダ・イズヴィツカヤが骨格のしっかりした女性なだけに、「狙撃兵」として説得力があるし、敵である貴族将校との小さな恋も生々しい。
しかし何よりも砂漠や海原の撮影が素晴らしく、正しく「美しくインパクトのある映像」です。

インパクトある映像という話になると、セルゲイ・エイゼンシュテインの

「戦艦ポチョムキン」

などは学校の授業で鑑賞させてほしい。

あ、もっとも「学校の授業として」取り上げると「つまらなくなる」傾向がありますが。
これ、大きな問題ね。

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