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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~ラファエル・ペルソナ、ナタリー・バイ、クリスタ・テレ、実話映画「シリアルキラーNo.1」とDNA鑑定。2017年3月5日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~ラファエル・ペルソナ、ナタリー・バイ、クリスタ・テレ、実話映画「シリアルキラーNo.1」とDNA鑑定。

フランス映画「シリアルキラーNo.1」。
これ、とてもおもしろい。
フランスで実際に起こった連続殺人事件を題材としている。
若い女性ばかり狙われた非道な連続殺人。
それは1991年から始まった。

いまだに最も美しく、最もタフな映画界を擁するフランスは、実話の映画化も極めて多い。
近年の最も注目された実話事件の映画化は、「ジャック・メスリーヌ パブリック・エネミーNo.1」だろう。
ヴァンサン・カッセル、リュディヴィーヌ・サニエ、セシル・ド・フランスら大スターを配した「ジャック・メスリーヌ」はアクション映画の要素も大きく、ある程度まではジャック・メスリーヌという稀代の犯罪者をヒロイックに、エキサイティングに描いていた。

「シリアルキラーNo.1」はかなり陰鬱に、しかし内部に高い熱を持ったまま、緊張感と映画的快感が持続しながら展開する。

タッチはデヴィッド・フィンチャー監督の「ゾディアック」に似ている。
静かなる興奮、静かなる情熱(パッション)。

これまでにも書いているけれど、passionという単語には「受難」という意味が含まれており、日本語の「情熱」では表現しきれない。
「シリアルキラーNo.1」は「受難」と呼んでも過言ではない人間の姿も描かれている。

この事件の大きな特徴は、連続殺人が始まってから容疑者逮捕までの間にDNA鑑定が普及したという点であり、映画の中でも犯人の特定に四苦八苦する警察の捜査だが、DNA鑑定を採用することで劇的な進捗を見る様子が描かれている。

出演俳優たちもとても魅力的だ。

「アラン・ドロンの再来」と日本の女性誌などで呼ばれるラファエル・ペルソナ。
そして長きに渡ってフランス映画界のミューズの一人として君臨するナタリー・バイ。
さらに大きな役ではないが、既に主演級の若手スター女優として認識されているクリスタ・テレが登場するのも嬉しい。

これら素晴らしい俳優たちについて、また後日じっくり語ろう。


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