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末尾ルコ詩D「猫、塔」篇。末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする」講座~『64』の号泣CMは「お涙頂戴」を好む日本人のためのもの。 [吉高由里子]

★「末尾ルコ 革命広場」/〈「言葉」による革命・「美」による革命〉[ハート]

★ 「言葉」で「あなた」はもっと強くなれる。
★ 「あなた」が強くなることで、「日本」はもっと強くなる。
高知から日本の隅々まで、末尾ルコ〈「言葉」による革命〉で、あなた自身があなたの住んでいる場所で「革命戦士の一人」に!

[スペード]現在実験的にブログをつついています。
? その一環としてブログテーマや順位は表示しておりません。

●末尾ルコ詩D「猫、塔」篇。

「猫、塔」


それは塔
どんな?
どこに?
その塔は?

例えば高知市薊野に

ヤーナ・サレンコ
たおやかに

・・・・・・・

ぼくの素敵なネコの
たおやかさときたら!



(毎日、「末尾ルコ詩D」を書いてみましょう!わたしの創ったものを写すのではなく、ご自分で創ってみるのです)

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする」講座~『64』の号泣CMは「お涙頂戴」を好む日本人のためのもの。

『64』という映画があって、ご存知の通り佐藤浩市はじめ一級の俳優たちが出演しており、わたしも出演者のほとんどが好きです。
けれど公開時のテレビスポットCMや劇場でやっていた予告編・・・佐藤浩市はじめ、出演者の多くが号泣しているシーンを畳み掛けるではないか!
もちろん映画宣伝担当の方々のご苦労は分かります。
佐藤浩市も言っていたけれど、「硬派の作品ではなかなか観客動員が難しいご時世である」。
だから『64』の宣伝でも、「こんなに泣けますよ。そんな映画なんですよ」とアピールしているわけだ。
そしてお決まりの、観客(らしき人たち)が「こんなに泣けるなんて!」「人生で一番泣けました」とか、とりわけ『世界から猫が消えたらな』なんかのCMだと、出演者は大泣き、観客(らしき人たち)も大泣きといった映像を見せつけられる。
わたしなんか、画面の前で居た堪れない気分になりますが、あなたはどうですか?

「お涙頂戴」というパターンは日本の伝統芸の一つとも言えるだろうけれど、そうならそうで、せめて様式美のレベルまで磨き上げてくれないとやってられない。
様式美。
つまり高倉健や藤純子の任侠映画のように、「いつも同じ」と分かっているけれど、観たくなる、観るとワクワクするクオリティ。
けれどまったくそこまでには遠いんだな。

例えば中村義洋監督の『予告犯』。
途中、なかなかいいシーンがある。
戸田恵梨香が逃げる生田斗真を(走って)追跡するシーン。
実に観応えがあった。
カメラワークもいいし、途中で追跡する戸田恵梨香がばててくるのもおもしろい。
このシーンだけでも『予告犯』は「鑑賞の価値あり」なんだけれど、着地で「泣かせ」に入るのですね。
こうなると、わたしは居た堪れない気分になる。
「お涙頂戴」的映画あるいは小説などの中には上等のクオリティの作品もあるでしょう。
しかし大部分がイージーなものであり、そのレベルで満足する日本人が大多数である限り、日本の文化芸術に成熟はありえないのです。


●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!

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