SSブログ

〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画と読書であなたの人生をより強靭に美しくする」講座~デ・カール『狂王ルートヴィヒ』、そして何よりも美しいヴィスコンティのロミー・シュナイダー、ヘルムート・バーガー。2017年4月22日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画と読書であなたの人生をより強靭に美しくする」講座~デ・カール『狂王ルートヴィヒ』、そして何よりも美しいヴィスコンティのロミー・シュナイダー、ヘルムート・バーガー。

ルートヴィヒ二世に関する書籍は日本でもいろいろ出版されていますが、『狂王ルートヴィヒ』ジャン・デ・カールはその中でもスタンダードな一冊としてお薦めします。
中公文庫で出版されている『狂王ルートヴィヒ』にはルートヴィヒ2世の写真も収められており、晩年というか、40代で亡くなったのでその年齢より前から晩年ということになるのだけれど、若き日のルートヴィヒ2世はそれこそヴィスコンティ版映画のヘルムート・バーガーにかなり似た美形の面立ち。
それが生活が乱れた晩年は、似ても似つかぬ姿になっているのがよく分かります。

ルキノ・ヴィスコンティ『ルードウィヒ』では、晩年の狂王を演じるために、ヘルムート・バーガーはそこまでの肉体改造などはしなかった。
もとよりデ・ニーロばりのメソッド演技をする文化がなかったというのもあろうし、ヴィスコンティが愛して止まなかったヘルムート・バーガーが「太る」という選択肢などありえなかったのかもしれない。
その代わり、『ルードウィヒ』終盤、映画史上稀に見るデカダン美が創造された。

それにしてもルキノ・ヴィスコンティ『ルードウィヒ』のロミー・シュナイダーとヘルムート・バーガー。
「人間の美」を見ようと思うなら、恰好の二人である。

●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!

nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0