SSブログ

●プロに転向した内村航平は「スーパースター」となれるか? [「言葉」による革命]

●プロに転向した内村航平は「スーパースター」となれるか?

末尾ルコ「言語感覚を磨き、知性と感性を鍛えるレッスン」

東京五輪が控えているものだから、「五輪でメダルが取れそうな競技」に対してバブル的に注目度が高まっているが、プロ転向を表明した内村航平、ケンブリッジ飛鳥、あるいは卓球の「プロリーグ設立か」などという話題を目にすると、(どうなんだろう)との感は否めない。
この件についてはいろいろ思うところがあるので随時お話していくけれど、今回は「スーパースター」という言葉について少し。
内村航平がプロ転向会見をした際、見た目が「美川憲一」に似ているとの意見が多かったのはさて置いて、プロアスリートの手本・目標として挙げたのが、

「錦織圭君や北島康介さんたちのようなスーパースター」

という言い方をしていた。

「スーパースター」。

この談話に対しネットのコメント欄では、「内村航平さん、あなたもスーパースターですよ」的な書き込みも成されていたが、それはとても違うとわたしは思うし、内村航平本人も(自分は違う。けれど目指したい)という思いで語ったのだろう。

特に日本は「アイドル的人気」が社会を支配していて、

「スター」
あるいは
「スーパースター」

といった概念がとても曖昧で希薄だ。

けっこうこれは「日本人の精神性」を考える上で大事なことであり、今後もテーマとして取り上げていこう。

nice!(18)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 18

コメント 2

raomelon

今年一年ありがとうございました<(_ _)>
来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
by raomelon (2016-12-27 00:21) 

いっぷく

そうですね、ちょっと知名度があるスポーツ選手や芸能人は
すぐ「スター」と表現してしまいます。
だから「スーパー」も簡単につけちゃいますね。
やたら「超」の字をつけたがるのと同じですね。
去年、中村勝広元阪神監督が亡くなった時
中村の現役時代の監督だった吉田義男が
「彼はスターではなかったけれどいぶし銀のいい選手だった」
というような表現をしていたのが印象的でした。
人気球団でレギュラーをつとめたのだし、彼はスターだったと
お世辞でも言ったって別にクレームなんか入らないと
思うのですが、
吉田義男という男、なかなかやるな、と思いました。
by いっぷく (2016-12-27 02:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0