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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「『ローグ・ワン』は戦争映画の傑作でもある」。2017年12月5日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「『ローグ・ワン』は戦争映画の傑作でもある」。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

『スターウォーズ』のエピソード4とか今観ると、何とも特撮や演出がちゃちに見えるのは時代の流れとして仕方ないものだ。
『ローグ・ワン』を観ると、(そうか、この後がエピソード4なのか!)とすぐに『スターウォーズ』一作目を観たくなるけれど、やはりテイストは掛け離れている。
『ローグ・ワン』がシリーズ全体のバランスを考えた上でストーリーも練られ、演出も綿密に計算されたものなのは分かるけれど、「おもちゃ感」がまったくないのが凄い。
主演のフェリシティ・ジョーンズを始めとした魅力的かつリアリティある登場人物たち以上に、「デススターの設計図を奪う」という「ローグ・ワン」の「使命」と、その「使命」を決行する姿のリアリティ、そして戦闘シーンの迫力とリアリティに加えて、ますます洗練される「宇宙シーン」に鑑賞者は心躍らせるのだ。
わたしは『スターウォーズ』シリーズの熱心なファンではないが、いやだからこそ、『ローグ・ワン』は傑作だと確信する。
なにせ『スターウォーズ』シリーズの一本を鑑賞した後、延々と余韻が残るなんて初めてのことだ。


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