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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「今、一番好きな女優、サラ・ガドン論、その美、話し方」その3。~その代表作、あるいはアリシア・ヴィキャンデルの『ピュア 純潔』。2018年2月9日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「今、一番好きな女優、サラ・ガドン論、その美、話し方」その3。~その代表作、あるいはアリシア・ヴィキャンデルの『ピュア 純潔』。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

ではここで、現在最も活躍している、そして魅力ある映画女優の一人、アリシア・ヴィキャンデルの代表作についてお話しましょう。

『リリーのすべて』
『エクス・マキナ』などの強力なフィルモグラフィーを持つアリシア・ヴィキャンデルだけれど、それでもわたしはスウエーデン時代の主演作『ピュア 純潔』を代表作に挙げます。

『ピュア 純潔』の監督はリサ・ラングセット。
スウェーデンは映画史的にも強力な監督を輩出し、強力な俳優を輩出する。

所得、そして生活・文化環境の低い家庭に育った少女がコンサートホールの受付の仕事を得、そこで知り合った妻子ある指揮者と不倫関係を始める。
指揮者の住む世界、指揮者が口にする話題や貸してくれる書籍などは、少女の生きてきた世界とあまりに違っていた。

アリシア・ヴィキャンデルは、この作品がが映画デビューだというから驚きだ。

簡潔な演出も素晴らしいし、共演者も十分役割を果たしているけれど、極言すれば、『ピュア 純潔』は、

「アリシア・ヴィキャンデルでほとんどが成立している映画」

だ。
そしてまったく違うけれど、『みじかくも美しく燃え』や『アデルの恋の物語』を想起させる味もある。

●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!

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