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●読書スピードアップのわたしが今読んでいる小説は?そして田村高廣、高田美和が素晴らしい『蛇姫様』について。 [「言葉」による革命]

●読書スピードアップのわたしが今読んでいる小説は?そして田村高廣、高田美和が素晴らしい『蛇姫様』について。

末尾ルコ「読書と時代劇の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

このところ読書スピードがアップしてきている。
もちろん幼少時から読書はわたしにとって空気や水のような物で、読書習慣が途切れたことはないけれど、近年、特に小説がもう一つ入ってこない、だから全体的に読書スピードが下がった印象だったのだけど、最近なぜか小説がおもしろく、どんどん進む。
というわけで、わたしは常に10冊以上の本を並行して読んでいて、小説もあれば、歴史書、ノンフィクション、プロレス物、あるいは哲学、宗教関係、そして実用書などもあるのだけれど、この読み方だと「最初の1ページ」を読んだ後、他の本がおもしろくてそのままずっと置いてけぼりになり、1年後気づくと、その1ページしか進んでないとかいうケースもしょっちゅうなのだが、極力その本もしっかり読んでいこうとボルテージを上げている。
現在並行して読んでいる本の中から、小説だけ挙げてみると、

『蒼き狼』(井上靖)
『孔子』(井上靖)
『居酒屋』(エミール・ゾラ)
『悪霊』(ドストエフスキー)
『事件』(大岡昇平)
『幼女と煙草』(ブノワ・デュールトゥル)
『さいごの恋』(クリスチャン・ガイイ)
『ロレンス短編集』(DHロレンス)
『20世紀の幽霊たち』(ジョー・ヒル)

といったところ。
『居酒屋』は何度目かの読書だが、ゾラは最近『テレーズ・ラカン』を、これまた何度目かで読み、あまりに凄かったので、またできるだけ読みたくなっている。
井上靖は最近読み始めたのだけれど、チンギス・ハンの生涯を描いた『蒼き狼』が非常におもしろく、他の作品もいろいろ手を付けている。

ところで、BSで過去のテレビドラマをけっこう放送しているのだけれど、とても気に入ったのが、BSジャパンで観た『蛇姫様』だ。
『蛇姫様』って、このタイトルとてもいいでしょう。
山田風太郎とか、猟奇的な感覚で。
原作は川口松太郎の小説だというが、この作家は読んだことがない。
主演は田村高廣、三浦布美子、そして高田美和も出演している。
野州烏山三万石のお家騒動にまつわるストーリーが軸なのだが、さすがに田村高廣、深みのある演技を披露している。
セットやライティングなどもいい感じで、例えばドラマ中、三浦布美子が舞を踊るシーンをけっこう長く見せてくれるのだけど、現在のテレビのように「瞬間視聴率」に一喜一憂する状況ではまずありえない贅沢さだ。
そして「琴姫」役の高田美和がまた素晴らしい。
市川雷蔵の映画などで高田美和はけっこう観ているのだが、これだけ「正統派お姫様」が似合う女優はそうそういないだろう。
田村高廣や高田美和の出演作品をまたいろいろ鑑賞したくなったのは言うまでもない。

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いっぷく

私はノンフィクション、プロレス物、実用書、たまに漫画(笑)などですが、家の中に本はなるべくおかないようにと、まず図書館を調べて、なければアマゾンのマーケットプレイスやヤフオクなどを調べています。ブックオフも最近は行くようにしていますが、立ち読みで済ませてしまうことが多いですね。
ところが、図書館の本は、借りても1ページも読まずに返却の日がきてしまうことが最近多いです。他の人にとられないようにと、読みきれないかもしれないと思いながら多めに予約して、どれから読もうかと思っているうちに結局何も読めないという展開です。読む速度も遅くなっているのかもしれません。
川口松太郎ですか、溝口健二の隣に墓を作った人ですね。「愛子いとしや」読みました。妻の三益愛子のことを中心に書いています。息子の川口浩が松太郎そっくりで、三益愛子は娘の川口晶そっくりですね。三益愛子をどれだけ愛していたかという話なのですが、私自身の青年時代の、というより今もそうかも知れませんが、矮小な愛のあり方を考えさせられました。
女優から見ると、作家<監督で、倉本聰が「6羽のかもめ」というドラマで、脚本家(長門裕之)と仲良く暮らしている女優(夏純子)が、仕事のロケ先で監督(石橋蓮司)と寝てしまうという実話に基づいたストーリーを書いているのですが、それが不倫という感じではなく、それも女優として生きる当たり前の道順という描き方で(といっても枕営業という意味ではないのです)中学の頃、芸能人を対象に妄想の範囲を広げていた私としてはそのドラマを見て大変なショックをうけました。
三益愛子も女優ですし、70近くなってから東映映画に出て、明らかに全裸で菅原文太と混浴シーンとか演じているのです。自分は果たして、「女優」に対して独占欲を抑えて、それらを許して愛することができるのだろうかと悩みました(笑)激しいベッドシーンを終えて、「ただいま」と帰ってきた妻を自分はどんな気持ちで迎え入れられるだろうか。監督と寝て、元気になってロケから帰ってきた妻を「おかえり」と迎え入れられるだろうか、なんて。それでもしばらくしたら、そういうことはとりあえず「レアケース」ということにして、女優相手の妄想はまた復活しましたが……(笑)
高田美和は、子供の頃、きれいな人だなあと思いました。でも片岡秀太郎が、ポルノ映画やヌード写真集の仕事を無理やりさせて、彼女は佐野周二の息子の佐野守と駆け落ちしたといわれ、佐野守は死亡説すらありましたが、死亡説はガセで、でも2人がどうなったかは芸能マスコミは全く追いませんね。ニュースバリューがないからでしょうが、芸能人として、それもちょっと寂しい話です。
by いっぷく (2018-04-14 03:32) 

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