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●映画史上最も美しい死体?『ジェーン・ドゥの解剖』の「オルウェン・ケリーOlwen Kelly」はダブリン出身。 [「言葉」による革命]

●映画史上最も美しい死体?『ジェーン・ドゥの解剖』の「オルウェン・ケリーOlwen Kelly」はダブリン出身。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

『ジェーン・ドゥの解剖』という映画には「人体の解剖シーン」がうんとこさと出てくるので、わたしも食後すぐには観る気が起らなかった。
もちろんそれらは本物の人間の遺体を使っているのではなく、「作りもの」ではあるけれど、「どの程度に作られているか」が分かるまではいささか戦々恐々というものである。
その解剖シーンだが結論から言えば、観始め一定時間経てば慣れた。
それよりも作品開始当初には「怖い」感の強かった「ジェーン・ドゥの死体」が、後半に差し掛かるに従って、美しく美しくなっていくので見惚れてしまった。
死体役は、「オルウェン・ケリーOlwen Kelly」というダブリン出身の女優・モデルで、俳優としての実績は取り立ててないが、少なくとも『ジェーン・ドゥの解剖』における死体役は世界中の多くの映画ファン、ホラーファンや怖い映画好きにインパクトを残したのは間違いなく、もちろん「死体役」で上手に撮られたからその美が際立ったのだけれど、わたしも今後「オルウェン・ケリーOlwen Kelly」の名をキャストに発見すれば、(ちょっと観てみようかな)とは思うだろう。
それにしても、「女性の遺体を解剖する」シーンを中心として90分弱飽きさせないのも映画ならでは力だ。

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hana2018

ダブリンと言えばアイルランドの首都。イギリスを旅した時にはスコットランドの印象が強くて、よし!次は一人でもスコットランドか、アイルランドへ行くぜ!と思っていたら、ダウンして海外へ行けなくなってしまいました。
この映画に限らず、アイルランドと言えば・・・数本ながら・・・「マグダレンの祈り」「アンジェラの灰」と、貧しさや因習に囚われた変わった映画を思い出してしまうのです。
作中でのエミリー・ワトソンはイメージ通り、一時期ハマっていた俳優のロバート・カーライル。見たまんまのに貧相でダメ男役が似合っていたのは「フル・モンティ」と同じでピッタリでした。
救いのないストーリーもながら、あの「アンジェラの灰」は映像の美しさが全てをカバーしていたような。
同じく救いのなさは同じ、近年まで実在していたとの「マグダレン修道院」を舞台にした一本は、悲惨で非人道的な環境ながら、少女たちの逞しさが描かれていて、ただ可愛そうと一言で言い表せない変な空気感が印象的でした。
by hana2018 (2018-05-14 14:28) 

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