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●末尾ルコ かつて語った『冬の華』の凄み。 [「言葉」による革命]

『冬の華』の冒頭、高倉健は池部良を刺し殺す。
池部良演じる男とは懇意にしていたが、やくざの世界のトラブルで殺さざるを得ないと、高倉健演じる男は信じていた。
しかし殺した男には小さな娘がいる。

高倉健は刑務所から少女へ手紙を送り続ける。
「ブラジル在住の叔父」と名乗り。
そして出所。

高倉健はもとのヤクザの世界に戻る。
娘に会いたいが会えない、会えるはずもない。
刑務所ではいつしか、(いつか娘に会える)ことを心から待ち望んでいた。
しかし彼女の父を殺したのは自分だ。
会えるはずもない。
ふと口に出る「なんで会えるなんて思ってたんだろうなあ」という台詞が重い。


タグ:アート 映画
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