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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~「真の神」としての淀川長治~ヘルツォークの描くカスパール・ハウザーの心地よさ。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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昭和の時代、「映画評論家」という名目で極めて知名度が高かったのが、淀川長治、水野春朗、小森和子、彼らに準じて荻昌弘といったところだろうが、いかにもインテリ風だった荻昌弘はさて置いて、テレビでしか知らない人たちにとっては淀川長治、水野春朗、小森和子の3人は「同タイプ」だったのだと思う。
しかし映画ファンであればよく理解している人が多いと思うけれど、淀川長治と他の二人はまったく違うのである。
淀川長治は日本の文化シーンにおいて、数少ない真の「神様」的存在。
もちろん昨今使われるお軽い「神」ではなく、「神」という言葉の本来の意味としての「神」である。

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1800年代のドイツで起こった「カスパー・ハウザー事件」は、世界史上でも屈指の「謎」として現代にまで語り継がれています。
その事件を「映画史上の謎」と言っても過言ではないドイツのヴェルナー・ヘルツォークが映画化しているとあれば、映画ファンも歴史ファンも「必見」であるのは当然ですが、なかなか鑑賞機会がなく、わたしはこの1974年にリリースされた作品を2017年に初鑑賞しました。
馴染みの俳優も出演してない110分弱、しかし予想以上におもしろく、時間を感じさせなかった。
1828年、ニュルンベルクに突如として現れた謎の少年カスパー・ハウザーは1833年に暗殺される。
ヘルツォークはその課程をかなり克明に、時に大胆な省略も加えながら、力強く描写していく。
ガチャガチャした演出の多い昨今、この図太いシンプルさがとても心地よく鑑賞できる。


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(。・_・。)2k

小森のおばちゃま 好きだったなぁ
天然度合いが素晴らしかったです
by (。・_・。)2k (2023-07-28 02:47) 

ゆうみ

映画を語るには人生を語ると同じような
実体験が大切かなとふと思います。
by ゆうみ (2023-07-28 21:11) 

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