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「パリ・オペラ座のすべて」鑑賞記 10 [愛とバレエ]

もちろんこの構成にワイズマンの判断が何%生かされているかは知らない。
そして「おアカデミックな<お芸術(おアート)〉」を馬鹿にしているわけでもない。(けっこう好きである、ものによっては)
しかし「劇場映画」で、しかも「160分」もあるのだから、もっと上手に「派手なスターバレリーナ、派手な演目」を散りばめてほしかった。
バレエは最高にエキサイティングな芸術でもあるが、「ダンサーの肉体を観る」という実に通俗的な芸術でもある。
その通俗なおもしろさを「パリ・オペラ座のすべて」から感じることは難しい。
映画の中にはパリ・オペラ座の裏側、つまり廊下、衣装制作のための部屋、食堂なども登場する。
特に静けさに満ちた廊下は印象的だ。
あの美しき戦場のようなステージはこうした静謐から生まれるのかと納得がいく。
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