SSブログ

マルグリット・デュラスとヤン・アンドレア、38歳年の差の愛と映画「デュラス 愛の最終章」、そしてジャンヌ・モロー  [生と死のためのアート]

マルグリット・デュラスとヤン・アンドレアの愛を描いた映画が「デュラス 愛の最終章」だ。
決して出来のいい映画とは言えない。
演出もカメラも平板で、どこにも鋭さを感じることはできない。
それでも、何となくではあるが、デュラス的雰囲気を醸し出そうとはしている。
映画の見ものは疑いもなくジャンヌ・モローだ。
ジャンヌ・モローも比較的早い時期に、映画史上格別であった破滅的とさえ言える美貌とセックスアピールを喪失した。
「死刑台のエレベーター」の「小間使いの日記」の、そしてブラームスの曲とともに異界の恋へと鑑賞者を誘う「恋人たち」のジャンヌ・モローは比較的早い時期にいなくなった。
けれどもちろんこの不世出の映画女優は、その後も圧倒的な「威厳」を纏って映画界に君臨する。
「デュラス 愛の最終章」は、「威厳とは何か」を確認する映画でもある。


nice!(36)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 36

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0