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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画俳優演技論」~「軍師官兵衛」寺尾聡=徳川家康はス・テ・キ♪2015年3月4日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画俳優演技論」~「軍師官兵衛」寺尾聡=徳川家康はス・テ・キ♪

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」ですが、わたしとしてはほぼ初めて、大河ドラマを一年間ほぼ(笑)楽しく観続けました。
まあもっとも数年前までは一切観ていなかったからなんなのですがね。
かつての大河は、ちらっと絵面を見ただけでチャンネル変えたくなるんだから仕方ない。
大河ドラマは実績のある俳優たちが多く出演するわけで、最低限の「画」は作らないと俳優たちに失礼である。
そこがまったくできてませんでした、かつては。
わたしが「軍師官兵衛」を楽しめたのは、何と言っても竹中直人、寺尾聡、そして二階堂ふみの存在です。
主演の岡田准一は、とてもよく演じていて、わたしは「官兵衛以前」の岡田准一には非常に物足りなさを感じていたけれど、かなり見直しました。
でも竹中直人、寺尾聡、二階堂ふみらと比較すれば、まだ奥深さは感じません。
中谷美紀はもちろん現代日本を代表する女優の一人で、「軍師官兵衛」の中でも随所で息を呑むような演技を披露しているけれど、なにせ演じるキャラクターが「問答無用の良妻賢母」。
このキャラクターでは正直なところ楽しみようがない。
二階堂ふみは肩の力を抜いた演技で、キャリアの中では重要な役ではないけれど、そこそこの「画」の中であの「目」を鑑賞できるだけでも嬉しいことです。
竹中直人はいつでも観ているだけで愉しい。
で、大収穫は寺尾聡の「徳川家康」。
最初に登場した頃は、(おいおい、江口洋介より年下の役かよ??)で吃驚、違和感だらけだったんですが、観ている内にあのあざと過ぎる役作りにはまりました。
途中からは「寺尾聡=徳川家康」が出てくるだけでとことん愉快な気分に。
映画であれをやると困るけど、テレビドラマならOKというツボを押さえた役作りです。

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