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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「美のバレエ・エッセイ」~大晦日シルヴィ・ギエム「ボレロ」中継と「ダンス・マガジン」人気投票のお話。2016年10月26日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「美のバレエ・エッセイ」~大晦日シルヴィ・ギエム「ボレロ」中継と「ダンス・マガジン」人気投票のお話。

・大晦日、テレビ東京系・BSジャパンで生中継されたシルヴィ・ギエムの「ボレロ」、ご覧になりましたか?
バレエのテレビ生中継なんて滅多にないし、ましてシルヴィ・ギエムの「ボレロ」なのですから、観ない手はないしテレビ東京系にも感謝しておりますが、テレビ中継ならではの弱点も出てしまった。
ギエムが「ボレロ」を踊った後、当然大歓声、スタンディングオベーションが起こります。
通常の舞台であれば、たいがい「ボレロ」は一回分のバレエ・ガラの最後の演目となりますから、ギエムがカーテンコールに何度も何度も応えてくれるのですね。
観衆は自分らが満足いくまで拍手、歓声、「ブラボー!」を続ける。
このバレエダンサーと観衆の精神的ふれあいが実際に劇場へ足を運んで鑑賞する醍醐味の一つです。
特にギエムの場合、普段は怖いほど極限まで自らの芸術を追究するタイプだけに、カーテンコール時の優しい笑顔が余計に素敵なんです。
そんな感覚にとって最高の時間が、「時間内に終わらせねばならない」必要のあるテレビ中継のために「ブツッ」と切られてしまった。
まあ生中継するだけで快挙なのですからいろいろ言うつもりはないのですが、会場におればいささか思うところがあったかもしれません。

・バレエの話題をもう一つお話すると、「ダンス・マガジン」の2016年2月号に掲載されていたバレエダンサーの人気投票。
女性ダンサーの1位がオレリー・デュポン、2位がスヴェトラーナ・ザハロワ、男性ダンサーの1位がマチュー・ガニオ、2位がエルヴェ・モローでした。
けっこう何度も女性が「吉田都1位」、男性が「熊川哲也1位」だっただけに、(やっとまともになったな)と個人的には感じました。
吉田都、熊川哲也が素晴らしいバレリーナであることに異論はないけれど、「いつも1位」ではバレエ専門誌としては寂しいですから。

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