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●蛍光色トランクスと昭和プロレス、あるいは棚橋弘至の「ハイ・フライ・フロウ」に関する考察。 [「言葉」による革命]

●蛍光色トランクスと昭和プロレス、あるいは棚橋弘至の「ハイ・フライ・フロウ」に関する考察。

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

振り返ってみれば、プロレスラーたちが蛍光色の入ったトランクスを着用し出してから、わたしのプロレスに対する興味は薄れてきたような気がする。
が、今も観てます、平成のプロレスも、ある程度は。
そして平成のプロレスの象徴的存在が棚橋弘至であることは間違いなく、その必殺技が「ハイ・フライ・フロウ」であることを知らないプロレスファンはいないだろう。
しかし棚橋弘至の試合を観ていていつも思うのが、(今のレスラーは身体の酷使が大変だなあ~)ということ。
棚橋弘至の「ハイ・フライ・フロウ」は昭和のプロレス技名で言えば、「フライング・ボディ・プレス」あるいは「フライング・ボディ・アタック」となるのだろうが、かつてそれらの技を使っていたレスラーたちに比べると、「空中で一度身体を屈伸させる」点、難易度は上がっており、しかもより激しく相手レスラーに当たっている。
さらに(大変だなあ~)と感じるのは、それだけの大技なのに、大概「一度出しただけでは決まらない」のですね。
特にある程度の規模の試合ではほとんど「避けられる」「相手が膝を立ててその上に落ちる」という「二度の失敗」が含まれている。

これを持って、「昭和のプロレスと比べて」とは言わないけれど、例えば時に棚橋弘至が黒のトランクスを着用し、「プロレスの基本技」だけで試合を組み立てたら、それはそれで興味深い展開になると思うのだが。

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いっぷく

たしかに今のレスラーは大変ですね。
YOUTUBEの、馬場対キニスキーなどはみんな「いい試合」と喜んでみているのに、現在の興行では技のインフレ試合ですからね。
やはりスタン・ハンセンのプロレスから、プロレスの試合の組み立てが変わってしまったのかもしれませんね。
ジャパンプロレスが全日本に来た時、全日本の選手たちは、「新日本はプロレスの基本ができていない」と思ったそうですが、少なくとも初期の新日本は、山本小鉄がコーチですから、新日本も全日本も違いはなかったように思います。
それが、スタン・ハンセンがハーリーレイスとは全く違うプロレスをはじめてから、新日本の選手がそれに付き合っているうちに、変わってしまったように思います。
でも、昭和のプロレスが今のプロレスと違うからこそ、YOUTUBEの昭和プロレス動画の価値が高まるわけで、現代国語と古典の違いのようなものとして、まあ割り切って考えるしかないなと思っています。
by いっぷく (2017-01-09 03:04) 

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