SSブログ

●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌457日目~ダリオ・アルジェント『サスペリア』と『サスペリア2』の公開時有名なお話しと、『フェノミナ』の地力。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

1月6日(月)手術後648日目 退院後458日目

映画『フェノミナ』のダリオ・アルジェント監督が日本で知られたのは言わずと知れた『サスペリア』で、この時の宣伝コピー
「けっしてひとりで見ないでください」は、
日本公開映画史上でも大傑作の一つでしょう。
ただわたしは『サスペリア』を一人で観たか誰かと観たかはよく覚えてない。
一人で観たかもしれないが、さほど怖かった印象は残ってない。
とてもくっきりとカラフルであることと、主演のジェシカ・ハーパーこそ『サスペリア』を際立ったホラー映画として成立させた最大要素だなと・・・これはその時ではなく比較的最近思い始めたのですけどね。
『サスペリア』が日本で大ヒット、しかも大評判となったものだから、すぐに『サスペリア2』が日本公開され、これもわたし、観に行きました。
『サスペリア2』は誰かと観たけれど、それが誰だったかは明確でない。
どうだわたしのこの記憶の曖昧さときたら。
しかし有名な話だけれど、『サスペリア2』は確かにダリオ・アルジェント作品なのだが『サスペリア』より以前にできていた映画であって、内容は『サスペリア』と何の関係もない。
こんな詐欺まがいの映画公開がかつては行われていたのですね。
今だと炎上間違いなしか。

そう言えば、『サスペリア』にはジェシカ・ハーパー、『フェノミナ』にはジェニファー・コネリーと、美女、あるいは美少女がヒロインだ。
これは「恐怖と美」は強く結びついていることを考えれば当然の選択であり、映画を観る大いなる愉しみの一つなのですね。

『フェノミナ』はスイスを舞台にし、少女連続殺人事件が起こっているが、そのヒントが「死体の頭蓋骨に湧いていた蛆虫的生物」にあると見做され、そこは「虫たちと意思疎通できる特殊能力」を持ったジェニファー・コネリーが絡んでくる。
『フェノミナ』には『サスペリア』のような色彩の洪水はないけれど、蛆虫的生物がうじうじ蠢くえずさがあるが、(こりゃもうダメだ)とまではいかない。
そこにアルジェントならではのバランス感覚がある・・・と言いたいところだけれど、人によっては頭蓋骨に蛆虫的生物がうじうじしているシーンだけで、(もうダメ)と感じるかもしれない。
ただ『フェノミナ』には客に媚びる演出は感じられず、アルジェント監督の(こんな映画を作りたい)という強い意志を感じるのであって、もちろん持ち前のセンスの力は大きいけれど、やっぱりそうねえ、『犬鳴村』なんかとは大きく異なる「地力」を初めから終わりまで愉しんだのでした。

タグ:アート 映画
nice!(19)  コメント(1) 
共通テーマ:アート

nice! 19

コメント 1

ニッキー

ホラーやスプラッタは苦手なので
「サスペリア」も「フェノミナ」も見てません(⌒-⌒; )
かみさんは恋愛もの以外は見てるので
もしかしたら見てるかなぁ・・・
あっ、でも小さいものがたくさんウゴウゴするのは苦手だから
見てない可能性が高いかもw
by ニッキー (2021-01-11 20:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。