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●末尾ルコ かつて語った末尾ルコ『冬の華』の凄み その2 [「言葉」による革命]

それだけではなく、『冬の華』の中で高倉健はよく一人で部屋にいるのだが、これらシーンがとてもいい。
孤独な人間…というだけでなく、あまりに重い人生の荷物を抱え込んだ人間の『重さ』がストイシズムとともに表出される。
何も言わない、表情を変えることもない、しかしそんな高倉健の佇まいから、圧倒的人生の重量が立ち上る。
こんな表現ができる俳優、確かに他にはいない。
黙っているその姿に息を呑み見入ってしまう。
何も喋らないその表情に心を持っていかれる。
そのアップの表情が一本の映画作品を決定づけ、牽引していく。


タグ:アート 映画
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ゆうみ

高倉健のすごみ溢れる作品ですね
by ゆうみ (2022-06-10 19:39) 

hana2022

「冬の華」は観ていないのですが、高倉健ほど書かれている役柄の似合う俳優はちょっといませんね。
今いる俳優の中で思いあたる人もいません。
また業界のおじ様達が大好きな吉永小百合など、いくつになっても常に同じような役柄で、比較する意味など全くないのですが。。キャラクター的な面からも、人生の重さ、ストイシズムとは全く別のところに立っている気がしてなりません。
by hana2022 (2022-06-10 21:08) 

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