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*甲本ヒロトの豊かな時間。 [末尾ルコ(アルベール)より]

南波志帆は三十歳だというがその少女的甘さと適度なpoetiqueと知性を漂わせる話し方は唯一無二であり、だからこそゲストがビッグネームであっても新人であってもたのしい時間が生まれるのである。
 2月のゲストとして出色だったのがザ・クロマニヨンズの、かつてはTHE BLUE HEARTSの甲本ヒロトだ。
 南波志帆相手に話する甲本ヒロトというバランスも絶妙で、のびのびと語る甲本ヒロトがいかにいい生き方をしているかよくわかった。最近彼が嵌まっているというウィスキーとコーヒーニブを一緒に食べるという方法も実に美味しそうに聴こえたし、何よりも潤沢なレコードコレクションの中からその夜鑑賞するものを選び次々聴いていく時間の過ごし方があまりに美しい。聴いているうちに他にもどんどん聴きたくなり、結局全部聴ききれず朝を迎えるというのもチャーミングだ。
 ザ・クロマニヨンズの新アルバムに「メロディ」と名付けられた歌があるが、これは「小さな恋のメロディ」のメロディだと言ったけれど、南波志帆はその映画を知らなかったのはご愛敬。


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*「溺れゆく女」のビノシュ、アマルリック。 [末尾ルコ(アルベール)より]

ザ・シネマでやってたアンドレ・テシネ特集、「私の好きな季節」「野性の葦」「夜の子供たち」「溺れゆく女」と4本観たのだが、このなかでは「溺れゆく女」が一番気に入った。何よりも若き日のジュリエット・ビノシュとマチュー・アマルリックの磁力。この二人はもうずっと前から名優として不動の位置に居続けているけれど、やはり若い頃からオーラが違う。
「溺れゆく女」でこの二人は同居しているが恋人ではない。アマルリックはゲイの役。ヴァイオリニスト役のビノシュの恋人となるのがモデル出身の若手アレクシ・ロレ。彼は結局俳優として素晴らしいキャリアは築けなかったが、この映画では端正な美貌が大いに生かされている。ロレはアマルリックの弟役。三人を中心にかなりエキセントリックな物語が綴られる。

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