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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング ブログトップ
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 89 胡坐 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「さあさあ、座る、座る」
2人はベッドの上で胡坐をかいて向き合った。
2人とも全裸。
しかし十分まだ温かい。
一瞬見つめ合い、そして微笑を交わす。
先に微笑んだのが良子、その微笑みに上気した笑みを返したのが瑛次。
瑛次は良子の白い首筋、柔らかに下りる髪、緩やかな弾力性を保った胸、2本の大腿に囲まれた部分などに目をやりながら、
(涼子は誰のものだろう)
ふと、そういぶかしんだ。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 88 誘導 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「な~に、それ」
「今のは自らが鞭打たれたいがための誘導と見た」
「読むね~」
「読めるよ、そんな話しただけで、すでに固くなってるんじゃない」
「あ~、ちょっとやめてよ。良子さんこそ熱くなってるんじゃない」
「あ、こら、狼藉は止めろ、少年」
「良子さんこそ、誘導してるんじゃないの」
「あ~、ちょっと、ストップ、ストップ」
「ストップと言われても」
「あいうえお体操をやらなきゃ、もう次はないと思いなさい」
「あー、ひどいなあ」
「さあさあ、ぐだぐだ言わずに始めるよ」
「えーーー」
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 87 鞭 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「じゃ、はじめよか」
「え、何を」
「あいうえお体操」
「え、マジで?」
「マジだよ。分かったでしょ、表情筋鍛えないとどうなるか」
「う~ん・・、分かったけど。今やるの?」
「何?今やれることは今やらなきゃダメだよ。君って、なんでも先延ばしするってスタンス?」
「何言ってんの?そんなことないでしょ」
「ないでしょじゃないでしょ。分かった、永遠にモラトリアムか、この瑛次ちゃんは」
「なに、ひどいこと言うなあ」
「これも君のためを思っての愛の鞭なのだぞ」
「あ、一度良子さんを鞭打ちたい」
「嘘だ!そんなこと言って、鞭打たれたいんだろう」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 86 共通理解 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

とは言っても、瑛次は本当に驚いたわけではなかった。
確かに良子の指によって下げられた目じりや頬は垂れているけれど、それは物理的に作られた顔で現実味がない。
「ありょ~」と言ったのは、あくまで良子に対するつき合いだ。
それは良子の方も分かっていた。
「こうなるんだ」と言いながらも、(ちょっと違うな)と心で苦笑していた。
「違う」と思いながらも「そうである」と思っているように振る舞う。
人生の中ではよく見かける風景だ。

何はともあれ、本心はどうであれ、2人は「こうなるぞ」「ありょ~」ということで表情筋の衰えに対する共通理解が成立したことになった。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 85 アナスイの手鏡 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

中指と人差し指で瑛次の目の両側の肉を、親指で頬を肉をグッと下へ持っていく。
「こうだ、こうだ、こうなるんだ、表情筋鍛えなきゃ」
「ああ、ちょっと~、止めてよ」
「そこのほら、鏡とって、見てみな、今の顔」
「え~~」
などと言いながら、瑛次はサイドテーブルに置いてあるアナスイの黒い手鏡に手を伸ばす。
「あら~」
良子が少し左へよけ、
仰向けの瑛次が手鏡を自分の顔の上にかざす。
「ありょ~」
「ほら、表情筋を鍛えなきゃ、そんな顔にすぐなるぞ」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 84 キスの逡巡 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

良子は瑛次にキスをしようかと思う。
瑛次も良子にキスをしようかと思う。
しかし、しない。
良子は話を続ける。
「でさあ、顔の表情筋も鍛えなきゃ衰えるの」
「はあ」
「はあじゃないよ。白髪よりも問題だよ、これ」
「そうかな」
「分かんない?」
「分かるような・・」
「こうなるんだよ」
良子の両手が瑛次の顔の両側を襲う。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 83 軽い笑み [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「でね、筋肉っていうのは鍛えなきゃ衰えるもんでしょ」
「そうだっけ」
「な~に言ってんの。君は筋肉、鍛えてないわけ?」
そう言えば瑛次のバランスのとれたシェイプはどうやって保っているのだろう。
良子はふとそんなことを考えるときもあったが、今まで尋ねてみたことはなかった。
白髪を見つけて急に焦り始めるくらいだから、それほど意識的に体を造って来たとは思えない。
(考えたら不思議なヤツだな)
良子の唇に軽い笑みが浮かぶ。
(可愛いな)
40を越えた良子を「可愛い」と思う自分に対して瑛次は唇に軽く笑みを浮かべる。

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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 82 表情筋 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「ま、いいじゃない、事実だから」
「だからあ~。あいうえお体操へ行こうよ」
「だからあ~。あいうえおの体操だよ」
「あいうえお~って叫びながら体操するの?」
「鋭いじゃん。でも顔だけだよ」
「顔だけ?」
「表情筋を鍛えるんだよ」
「ヒョージョーキン」
「うん?何想像してんの?」
「いや、別に・・」
「顔の表情を作る筋肉」
「え、そんなのあるの?」
「あるよ。なけりゃ、どうやって表情できるのよ」
「なるほどね」

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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 81 ソコ [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「そんなことないって、何?」
「ソコだけってことないでしょ」
「ソコだけだよ。知らなかった?」
「いや、絶対ソコだけじゃない」
「しょってるね~。じゃ、ソコ以外にどんなとこがあるのよ」
「え~、いろいろあるでしょ」
「具体的に挙げてみな、少年よ」
「う~ん・・。それで、あいうえお体操って何なの?」
「話を逸らすのか、少年?」
「て言うか、なんでこんなに話が逸れてんの?」
「そりゃあ、君のソコも逸れることがあるからじゃない?」
「何それ!」

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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 80 あいうえお体操 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「え?」
「あいうえお体操」
「は?アイウエオ?」
瑛次の表情が崩れる。
「あいうえおだよ。おかしい?」
「おかしいよ。なんで急にあいうえおなの?」
「知らないの?知らないだろうなあ。無知だもんなあ、君は」
「何、それ。ひどいなあ」
「事実だもん」
「でも、そこが好きなんでしょ」
「ソコが好きなんだよ」
「ぼくはリョーコさんの、ソコもココもアソコもドコも好きだよ」
「わたしは君のソコだけ好き」
「え、そんなことないでしょ」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
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