●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~映画『サヨナライツカ』の「恋」と中山美穂の「魔性の女」のクオリティは。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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『サヨナライツカ』という映画があって、辻仁成の小説の映画化である。
辻仁成はわたしにとって苦手な作家の一人で、何冊か読んだが、その後手を付けていない。
だから『サヨナライツカ』も原作は読んでいない。
辻仁成は中山美穂と結婚していたが、2014年に離婚している。
映画『サヨナライツカ』は2010年公開である。
婚約者(石田ゆり子)のいるビジネスマン(西島秀俊)がタイに出張し、ある女(中山美穂)と激しい性愛に溺れる。
婚約者のいる男を虜にする奔放な女、いわばファムファタル(魔性の女)的役どころの中山美穂だが、正直それほど魅惑的に感じられない。
中山美穂は1970年生まれだから、『サヨナライツカ』撮影時は40歳前だったはずで、もちろんファムファタルとしての魅惑を発揮してくれれば年齢は関係ないのだが、わたしには「男を狂わせる」だけの雰囲気はこの映画の彼女からは感じれれなかった。
そしてタイでのこの性愛没頭はその時だけで終わり、男(西島)は日本へ帰り、婚約者(石田ゆり子)と結婚する。
そして何と25年後、再び仕事でタイに行った男は、かつて性愛の時を過ごした女(中山)と再会する。
女はホテルで働く実直な女性になっているが、
西島秀俊が老けメイクを十分しているのに、中山美穂は25年前とまるで変らない見かけだ。
濃い化粧をしていた25年前のシーンの方が年上に見えていた印象させある。
そして二人は何と、25年間一切連絡さえしてなかったのに、再び恋に落ち、今度はまるでプラトニックな真の愛…といった様相となる。
正直、(そんなことあるかい)と思ったが、人間の感情は人それぞれなので、(ない)と決めつけるわけにもいかない。
しかし映画としては、いただけるものではなかった。
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『アデルの恋の物語』の名台詞
「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」
『バベットの晩餐会』の名台詞
「芸術家は貧しくならないんです」
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眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞
「それはそれ 恋は恋」
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