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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~日本人が白人に(敵わない)と信じていた時代、ビヨルン・アンドレセンの「美」とは。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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『ベニスに死す』のビヨルン・アンドレセンが映画史上最も美しい少年だったであろうことは、いかに「美は数値化不可能」であるとしても、可能性として十分ありそうな話だ。
もちろんヴィスコンティの『ベニスに死す』が創られた当時は「美しい」と表現されるのは概ね白人であり、黒人や黄色人種などの美は白人より遥かに格下であるという共通認識が世界的に蔓延していた。
歴史的に白人と大きな「関り」のある黒人はそうした共通認識に対して鋭く反発することもあったけれど、例えば島国日本人は、今では信じ難いかもしれないけれど、そうした「白人の美の優位性」を素朴に受け入れていた人たちが多かった。
白人優位に反発を感じつつも、(白人のカッコよさには太刀打ちできないなあ~。こりゃもう仕方ない)という意識の日本人が多かったと思う。
非常に歪な劣等感だが、だからこそ白人文化を熱心に学ぼうという「いい要素」もあったのだけれど。
今じゃあ白人文化事態に興味なしという日本人が多くなってしまったからなあ。

もちろん現在でも『ベニスに死す』のビヨルン・アンドレセンが美しいのは間違いないが、彼の場合あまりに絶妙な時期に『ベニスに死す』へ出たもので、その後顔の骨格などすぐに変化してしまった。
もちろんそうした「変化」が悪いというわけではないが、アンドレセンの場合は「俳優である」ということを考えればやや過酷だったし、彼の人生を扱った『世界で一番美しい少年』を観ても分かるように、『ベニスに死す』以降の「売り方」もクレバーではなかった。

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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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