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極限の愛、日常の愛、その言葉 2019年6月24日 [愛の景色]

綺麗だね、本当に綺麗だね

あなたは絶対、綺麗だね


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●我が母、心臓バイパス手術後闘病記91日目~そろそろ大転子部不全骨折の総合的検査、気になる血栓の有無は?~林寛子についての個人的印象エッセイ。 [「言葉」による革命]

●我が母、心臓バイパス手術後闘病記91日目~そろそろ大転子部不全骨折の総合的検査、気になる血栓の有無は?~林寛子についての個人的印象エッセイ。

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題、日本芸能史の話題」

6月18日(火)手術後91日目
転院56日目

母は大転子部不全骨折以来、受傷部のレントゲンは2度(受傷直後を含めると3度)撮っていて、次の検査はレントゲンだけでなく、MRIなども含み、さらに静脈に血栓ができてないかのチェックなど総合的なものになるという。
骨癒合がどれだけ進んでいるかが一番の問題であるのはもちろんのこと、血栓の有無も今後の療養上大きな意味を持つ。
静脈の血栓が飛ぶと、脳梗塞や心筋梗塞など重大な症状を引き起こす可能性があり、短といは「もしできていたら薬で血栓を溶かします」と言っていたが、できてないに越したことはない。

この「脚の静脈に血栓ができて飛ぶ」症状は担当医の説明では、「エコノミー症候群のようなもの」ということだった。
この3週間強、予防のために弾性ストッキングを着用し、1日何百回も足首の運動をしてきたわけだが、どのような状態になっているだろう。

・・・

林寛子とは何者だったのか。
存命のまだ若い林寛子に過去形はないものだけれど、アイドルとしての林寛子はとうの昔にもういない。
そしてわたしの子ども時代を振り返ると、わたしにとって最も魅力的に映ったアイドルは林寛子に他ならないのだ。
林寛子は1959年10月16日に生まれている。

わたしが林寛子を認識したのはどちらが先だろう。
特撮ドラマ『変身忍者 嵐』か、それとも『カモン・ベイビー』という歌か。
と、このような記憶だったのだが、この度調べて驚いた。
『変身忍者 嵐』の放送が1972年、『カモン・ベイビー』のリリースが1976年とあり、それでは『カモン・ベイビー』で林寛子を始めて認識したということはあり得ない。
1976年と言えば、モハメッド・アリVSアントニオ猪木の都市ではないか。
わたしの中では『カモン・ベイビー』はアリVS猪木よりもずっと前であり続けていた。
そして当時の歌謡曲の中で他のどのような歌よりも鮮やかに記憶している『カモン・ベイビー』は、オリコンチャート最高位が51位に留まっているに過ぎないのである。

確かに思えば『変身忍者 嵐』の頃は子ども子どもしていたが、『カモン・ベイビー』となると大人の女性の体のラインができつつあった。
それはわたしにとって実に魅惑的な景色だったのだ。
連続ドラマ『がんばれ!レッドビッキーズ』や『透明ドリちゃん』が1978年というのも驚きである。
『がんばれ!レッドビッキーズ』のことは知っていて観たいと思っていたのだが、観た記憶はない。
高知ではやってなかったのか。
そして林寛子の数少ない出演映画を眺めてみると、1972年に『変身忍者 嵐』がある。
こういうのはBSあたりで放送してくれれば必ず観るのだが。
『恋の空中ぶらんこ』が、これまたアリVS猪木と同じ1976年。
作品の存在は知っていたが、観た記憶はない。
こちらもいささか観てみたい。
さらに林寛子は1979年に『男はつらいよ 寅次郎春の夢』へも出演しているではないか。
もちろんマドンナではあり得ないが。

林寛子とは何者だったのか?
彼女についてのわたしの探究は、今後も続く、かどうかは分からない。

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●我が母、心臓バイパス手術後闘病記90日目~ある日の(わたしの)夕食は、「ハムとチーズのカスクート」や「イモ天」。~母の離床はいつになるか。病院食はこのところ完食。 [「言葉」による革命]

●我が母、心臓バイパス手術後闘病記90日目~ある日の(わたしの)夕食は、「ハムとチーズのカスクート」や「イモ天」。~母の離床はいつになるか。病院食はこのところ完食。

6月17日(月)手術後90日目
転院55日目

6月16日のわたしの夕食であるが、『サニーマート』(←高知のスーパー)で買った「びんび飯(かつおご飯)」、「ハムとチーズのカスクート」、そして「イモ天」だった。
すべて店内調理(のはず)である。
しょっちゅうスーパーで買って食べるのはどうなのか・・・と、お思いの方も多かろうし、わたし自身もそれは思う。
しかしこの取り合わせが「不味かったか?」と問われれば、「けっこう美味しかった」と答えるのが正直なところである。
特に「ハムとチーズのカスクート」が美味かった。
「カスクート」とは要するにフランスでよく食べられているサンドウィッチのことであるが、『サニーマート』で売っているものは、バゲット(いわゆるフランスパン)風パンにハム、チーズ、レタスを挟み、マヨネーズ中心で味付けしている。
シンプルと言えば実にシンプルだが、これが案外美味しいのだ。
思えばサンドウィッチは子どものころからの好物である。
サンドウィッチ、ポテトサラダ、そしてカレーライス・・・この辺りは子どものころから「ご馳走」感があったし、実は今でもこれらはご馳走だ。
もちろん味に関しては好みがあるけれど。

例えばポテトサラダはたいがいのスーパーで総菜として売られているけれど、私の好みとしては量が少ないし、味もマヨネーズ感が足りないものが多く、さらに言えば、ゆで卵が無ければポテトサラダの美味しさも半減だと思うのだがどうだろう。
わたしが子どものころに家庭で食べていたポテトサラダはまず大きなポールに一杯作っていたし、そのほとんどを家族で一夜で食べ切っていた。
加えれば、そのかなりの部分をポテトサラダが好物のわたしが食べていた。
材料はもちろんたっぷりのジャガイモ、そしてキュウリ、ハム、レタス、そこへたっぷりのゆで卵を入れ、マヨネーズで和える。
大事なのはジャガイモやゆで卵の形をしっかりと残しながら崩していくことだ。
ジャガイモがマッシュポテトに近い状態になるといけないし、ゆで卵も黄身白身の形がある程度以上の大きさで残ってなければならない。
だから普通スーパーで売られているちょっとベトッとした触感のポテトサラダはわたしの好みの上では、「かなり違う」となる。

・・・

大転子部不全骨折周辺の痛みもかなり薄らいできた母だが、「受傷後3~4週間くらいで」と担当医の言う離床の具体的日程はいつになるか。
この間当然ながら下半身はほとんど動かしてないわけで、筋力の低下はどの程度までになっているか。
そして毎日足首の屈伸運動は続けているけれど、血栓はできてないかどうか。
近々の状態を睨んでも課題は多い。
しかしほとんど体力を使ってない生活ながら、3食ほとんど完食なのは有難い。

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●〈「言葉」による革命〉・・・・「戦いの最前線」は、「家庭」・「カフェ」、そして「あなた」~「自分とは何か?」「人間とは何か?」を知るための、「心技体」の応用。 [「言葉」による革命]

※2019年7月8日配信予定 末尾ルコ メルマガ(有料)より抜粋。

●〈「言葉」による革命〉・・・・「戦いの最前線」は、「家庭」・「カフェ」、そして「あなた」~「自分とは何か?」「人間とは何か?」を知るための、「心技体」の応用。

はい、こんにちは。
「心技体」概念を応用して、「本当の自分」、そして「人間というもの」をより深く理解しようという試みを今回も続けましょう。

〈「言葉」による革命〉は、まず「心技体」の各要素を次のように考えるというお話は既にしましたね。

心・・・人間の内面
技・・・内部に持っている人間としての力量や技術
体・・・人間の外面や肉体的能力

「まず」ですから、さらにこれらを詳細に分析していくこともできますが、「まず」ここから始めますし、「ここだけ」でもしっかり思考を働かせば、人間理解の大きな力となり得ます。
常に「思考」、そして「感覚」を働かせることあが大切なのですね。
思考停止、感性枯渇・・・などに陥らぬよう、常に心し、そうならないような方策を取り続けねばなりません。
「そうならないような方策」についても随時お話していきます。

(続きは、有料メルマガでお願いします)


・・・


●「言葉を語れ
美のように
戦士のように」





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●我が母、心臓バイパス手術後闘病記~A病院2回目の請求書、保険対象負担額、保険外負担額。~なぜか令和に小林多喜二「蟹工船」「党生活者」の短過ぎる感想。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題、文学の話題」
 

6月16日(日)手術後89日目
転院54日目

6月14日にA病院から2回目の請求書が来なくていいのに来たわけだが、その内訳は次のようなものだった。

保険対象負担額
 自己負担額   57,600円
 食事療養負担額 42,780円
保険外負担額   18,284円

というわけで合計が、

「118,664円。」

決して愉快な金額ではないが、それでも母が後期高齢者の1割負担だからこのくらいの額に収まっているのである。
しかしかつてヴィクトル・ユゴーが『レ・ミゼラブル』で描いた民衆のごとく貧困に喘ぐわたしである。
6月支払い分はどうにかポンとキャッシュで払えそうだが、7月、そして8月なるとしっかり不透明だ、どうする、わたし?

それはさて置き、病室で母とともに行っていることとしてこれまで「濃密な会話・対話」、「歌」を挙げ、お話してきたが、他にもいろいろやっているし、「濃密な会話・対話」、「歌」にしても一様ではなく、多様な方法を試みている。
そして「濃密な会話・対話」、「歌」以外にもいろいろ試みている。
その一つが、「算数」。
「数学」と言いたいところだが、「算数」である。
しかも足し算と引き算中心。
数学の問題の一つもやってみたい気はあるけれど、そんなもの母ができない以前にわたしができない。
わたしは文系にはいささか自身があるけれど、数学以前に算数はできの悪い小学生レベルだ。
そして単純な足し算・引き算も、やり方によっては十分に脳の体操になるし、ゲーム感覚で愉しみにもできる、と思う。
最初は2桁以内の計算を、その分量や制限時間などを変えてやってみるのもいいし、慣れてきたら3桁4桁と桁を上げていくのもいい。
母は若い頃は比較的計算が得意だったと思うが、さすがに年齢を重ねるに従って徐々に不得意となってきつつあった。
再び少しずつでも計算力を取り戻せていけば、母としても悪い気分にはならないだろう。

・・・

わたしの亡父は高校教師であって、日教組組合員でもあった。
父はマルクスの『資本論』も読んでおらず、基本的に共産主義については知らなかったはずだが、かつて教員たちの多くが日教組組合員だった時代があったわけだ。
そして我が家は共産党機関紙『赤旗』も購読していて(父の死去後しばらくして購読中止)、同紙では当然ながら小林多喜二は英雄としてよく紙面を飾っていたのである。
ご存じのように小林多喜二は特高警察の拷問によって死に至らしめられたのだが、そのエピソードだけでなく、「拷問を受けた大腿部」の写真なども紙面を賑わしていた記憶もある。
もちろん子どもだったわたしは、(う~ん・・・)と感じながら見ていたものだが、こういうことを書いているのは、最近小林多喜二の「蟹工船」と「党生活者」を読んだからで、これらは10代の時期に読んでいるけれど、あらためて今、何となく読んでみたのである。
「蟹工船」はおもしろかった。
文体も描写も展開もまるでパンク。
ところが「党生活者」となると、読み始めは(スパイ小説みたいじゃん!)と盛り上がったのだが、だんだん北朝鮮の放送のような雰囲気になり、(ああ~、思想小説って、こうなっちゃうんだな)とあらためて感じた次第。

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●山田姉妹へのメッセージ「麗様、ご結婚」 [「言葉」による革命]

●山田姉妹へのメッセージ「麗様、ご結婚」

末尾ルコ「音楽の話題で、知性と感性を磨くレッスン」

(6月12日の『今夜くらべてみました』で、妹の麗様がご結婚についての発表をされました)

驚かせてださい、驚かせてください!お二人による「驚き」が多くなればなるほど、新しいファンが増えると思うのです。現在も素晴らしいファンの方々に愛されているお二人ですが、今後さらにさらに最高の芸術を広めるために、ファン層の拡大はわたしの念願でもあります!RUKO


麗様がご結婚!しかも初めてのバラエティ番組でご発表とはさすがに驚かせていただきました。本当に本当におめでとうございます。恋愛やご結婚などのご経験はいずれにしても芸術家に素晴らしいインスピレーションを与えるもの。素晴らしいご家庭を築くこともまた同様です。そして華様も意外なご経験を語ってくださいました。しかしそうした辛いご経験も、華様の芸術がさらに磨かれる栄養と、きっとなります。
そして、お二人のトーク力はこれからどんどん上がっていくでしょうね。今はまだデビューして2年と少しですから当然ご遠慮もおありでしょう。奥ゆかしさは日本人の美徳ですけれど、おそらくもう少ししたら、「ご遠慮」もお二人のお力で縦横無尽に操れるようになります。本当に愉しみですよ。RUKO


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●「言葉を語れ 美のように 戦士のように」




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極限の愛、日常の愛、その言葉 2019年6月21日 [愛の景色]

「また来た」と伝えられたあなたは
別の人だったかもしれない
別の人だっただろう
しかしそれは当然のことであるし
ずっと合理な成り行きとなる

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●我が母、心臓バイパス手術後闘病記88日目~「作業療法士・理学療法士の違い」とは?リハビリ内容に重複は?~ちかごろ人気の「洋画吹き替え版」より字幕版が好きな理由。 [「言葉」による革命]

●我が母、心臓バイパス手術後闘病記88日目~「作業療法士・理学療法士の違い」とは?リハビリ内容に重複は?~ちかごろ人気の「洋画吹き替え版」より字幕版が好きな理由。

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題、映画の話題」

6月15日(土)手術後88日目
転院53日目

母が入院する以前であるが、わたしはもちろん「リハビリ」という概念は大まかに知ってはいたけれど、理学療法士・作業療法士となると、前者についてはその名称だけは朧げに知っていたけれど、後者については名称さえも知っていたかどうか怪しいという体たらくだった。
母がA病院でリハビリを始めた当初も両社の区別はついてなかったし、時折リハビリを見学しても、(やっていることはけっこう被ってるよな)くらいに感じていたものだった。
特に「身体を動かす」リハビリはほとんど同じエクササイズの場合もある。
そこで両者の違いについて分かりやすく説明しているのが次のサイトだ。

作業療法士・理学療法士の違い
https://www.nitiriha.com/job-introduction/different/

この中で作業療法士の説明として、

〈日常生活をスムーズに送るための応用的動作のリハビリテーションを行います。〉と書かれていて、さらに「応用動作」の説明としては、
〈「食事をする」「顔を洗う」「料理をする」「字を書く」等の生活する上で必要不可欠な動作の事〉と記されている。
そうしたリハビリをしていきながら、患者や患者の家族、そして医療スタッフなどとディスカッションなどを繰り返すことで、退院までの道筋を描いていく・・・とまあこのような説明なのだが、先にも書いてように、A病院での実際は、理学療法士と作業療法士のリハビリ内容、かなり重複しているのである。

・・・

この前も少し触れたけれど、近年は洋画の「吹き替え」にこだわるファンが多くなっているという。
それ以前に日本はアニメが大人気なので、声優という存在が非常に大きくなっていて、声優だけのコンサートが時にドーム級の会場で行われたりするというのは、正直なところ奇異に感じるのだが、それはさて置き、洋画の吹き替えである。
わたしは普通は字幕版を観るのでほとんど関心がなかったのだが、洋画ファンの中にも新作を最初から吹き替えで鑑賞するファンが少なからずいるようで、この辺りはやや理解し難いのである。
もっとも日本以外では外国映画を吹き替えで観る率はかなり高いらしく、字幕は特に日本で大きく発展した文化であるという説も目にしたことがある。
とは言え、吹き替えで鑑賞するメリットもよく分かる。
簡単に言えば、「字幕を読む必要がない」ということだ。
映画鑑賞中に「字幕を読む」のは本来は異常なことであり、その瞬間的行為の間に映像として展開されている内容を少なからず見逃してしまっているわけだ。
しかしそれでもわたしは、「出演俳優たちの声を聴きたい」から「字幕版最優先」を譲ることはできない。
声優たちがどれだけこなれた声の芝居をしてくれても、やはり出演俳優たちが渾身の演技をしている声を聴く感動には遠く及ばない。
(米国南部なまりがきつ過ぎて、オリジナル作品の中で既に「標準的英語」に吹き替えられたなどといった作品もあるが、あくまで例外である)
決して吹き替えを軽視しているのではなく、仮にオリジナル言語を十全に理解できなくても、「出演俳優の本物の声」を堪能したい・・・そいううなのだ。
それは逆の状況を想像してみればよく分かるだろう。
例えば、渥美清や高倉健の声を他国の声優たちが吹き替えている作品をオリジナルと同じレベルで愉しむことができるか否か。
吹き替えのご苦労は分かるとしても、わたしはオリジナルのようには愉しめないと思う。

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