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末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ ブログトップ
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スーパーで、ブタ肉売り場のある男 その弐 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

豚バラ肉売り場のスペースをほとんど独占している男。
豚バラ肉のパックを手に取り、顔を近づけてチェックし、気に行ったものはカゴヘ入れ、そうでないものは元へ戻す。
しかし「元」といっても、完全な「元」ではない。
きちんと整理されて置かれていた豚肉パックを、ほとんど置き場所を見ずに戻しているから、ばらばらの状態で置かれることになる。
つまり男がチェックした後の豚肉パックは、斜めになったり、ひどいものはパックの裏側が上になったりしている。
そして私を含め、何人か豚肉コーナーを見ようという者がいたわけだが、男は一切体をよけたりせず、ただひたすら自分の「豚肉パックチェックの世界」に没頭している。

しばらくして男が去っていった豚肉コーナーは、裏向いたものも含め、バラバラに置かれたバラ肉パックの山となっていた。
このような男に子どもがいたりするのだろうか・・などと考えてしまったものだ。

タグ:アート 美学
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スーパーで、ブタ肉売り場のある男 その壱 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

ある日、あるスーパーマーケットでのこと。
豚肉を置いてあるコーナーへ足を運んだのである。
バラ肉を置いてある場所。
男、30代、40代、50代?
まあ年齢なんてどうでもいいが、ずいぶんな勢いで豚バラ肉のパックを次々と手に取り、チェックをしている。
ある程度幅のある男ゆえ、豚バラ肉売り場のスペースをほとんど独占しているじゃないか。


タグ:アート 美学
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朝から「ぶひゃひゃひゃひゃ~~~」な子連れ3人女。 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

まあ別に「おほほほほ」とか「うふふふふ」とかいう笑い方をしてほしいとは言わないけれど、朝から「ぶひゃひゃひゃひゃ~~」と店中に響き渡る声で笑わなくてもと思うわけだ。
あるカフェでの話。
朝である。
まだ静かな時間なのである。
店内にいる数少ない客は、読書をしたり新聞を読んだり仕事をしたりしている。
そんな中、子連れの3人の女。
3人揃って「ぶひゃひゃひゃひゃ~~~」で朝の空気を破りまくりなわけだ。
親の顔を見たいというよりも、夫の顔を見てみたいものだ、と思った。
タグ:美学 アート
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渋谷ギャルとモロゾフ。 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

「めざましテレビ」で渋谷ギャルに男のファッションを採点させるという企画があって、「腰パン」などについて渋谷ギャルがああでもないこうでもないと言っていたが・・。
しかしその渋谷ギャルたちの服装は・・。
人を採点できるようなものか?

浅田真央に新しいコーチが付くとしても、モロゾフ以外にしてほしいと思っている人間が少なくないとか。
いろんな意味で・・。(笑)

じゃあモロゾフを渋谷ギャルのコーチにするのはどうか・・などと意味不明のことを考えたりする深夜。

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スーパーの自動ドアのそばの子ども、「公私」を失う過程。 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

スーパーの自動ドアのそば。
小さな子ども。
男の子。
何歳だろう。
3歳?4歳?5歳?
それはともかく・・なぜ自動ドアのそばにベッタリ座っているのか?
子どもは長靴を脱いでいる、そしてそれを履こうとしている。
親はどこにいるのか?
子どもは自動ドアのそばへベッタリ座って長靴を脱いだり履いたりしている状態に何の不安も疑問も持っている様子はない。
まるで自分の家にいるような雰囲気でそこに座っている。

なるほど、このようにして「公私」の区別が判断できなくなっていくのか。
タグ:アート 美学
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アメリカ資本主義とフランス。  パリジャン、フェノンとの会話 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

「愛することさえできないって、それはどういうこと?」
「第二次大戦後、フランスも変わった」
「第二次大戦後?」
「アメリカの資本主義の影響は大きかった」
「フランスでも?」
「そうなんだ」
フランス人はアメリカをバカにし、アメリカ人はフランス嫌い、そんなステロタイプのイメージがあり、しかしそのイメージは必ずしも間違いではないという部分があるのだろうけれど、そんなフランスにしてアメリカ資本主義の影響を色濃く受けているのか。
もちろんこれはフェノンの個人的な感想だ。
しかし彼は確信に満ちた表情をする。
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嗚呼、コメンテーター渡辺満里奈。 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

ワイドショーのコメンテーターにもいろいろいて、実はわたしは(実はでもないが)レギュラーのコメンテーターになるような人物はあまり好きではないのだが、と言うのは結局彼らはどのような業績を残している人であっても「テレビで有名になりたい」という子供じみた心理があまりにも明らかに見えてしまうわけで、もちろん中には例外もあるけれど、せめて「コメント」するのであれば「レギュラー」でない形をとるというくらいの節度はないものかなあといつもこのような長文で考えているのである。(そうでもないが 笑)
例えばカリスマ的な存在でありながらテレビとはほぼ関わりのなかった澁澤龍彦や、テレビで有名になりながら「映画の仕事以外は引き受けなかった」淀川長治らの美意識と比較すると、レギュラーのコメンテータをやっている人間たちのほとんどがあまりにもセコく見えてしまうのである。
さてそんなコメンテーターの中でも最近出色は「とくダネ!」渡辺満里奈だろう。
元おニャン子クラブの渡辺満里奈。
わたしはいつももちろん「とくダネ!」を見ているわけではないが、見た範囲ではまともな「コメント」らしきものをした記憶がない。
「無い袖は振れない」とわたしは思うのだが、渡辺満里奈はそれでも一応しかつめらしい顔をして少しでも「コメントしてる」感を出そうとしているのである。


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レストランで、3人の若い男たちの会話。 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

さるレストラン。
わたしの隣のテーブルは3人の若い男。
一人はスポーツ系の、多少押し付けがましい顔をした男。
一人は眼鏡のオタク風。
そしてもう一人は小太りの、多分周囲に「ダサい」と認識されているであろう男。
隣にいると、聞きたくなくても話が聞こえてくる。
「強い女にこそ泣いてほしい」
「ツンデレ女は・・」
「ツンツン女が生意気なのはどのへんで分かる~~」

こんな会話をしている男、魅力的ですか?

フランス人は愛せなくなった?  パリジャン、フェノンとの会話 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

フランス人の友人とよく話をする。
日本に住んでいる彼は、ずっとパリで仕事をしていただけあって、田舎から出てきた外国人とは情報量や感覚がかなり違う。
もちろん田舎から出てきた人でも磨かれた感覚、豊富な情報を持っている場合もあるが、やはり少数派だ。
そのパリジャンの友人を、仮にフェノンと呼ぼう。

フェノンは言う。
「最近はフランス人も変わってしまった。会話ができないし、本は読めない、それだけじゃない。愛することさえできない」
「愛することさえできない?」
ぼくは問い返す。
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受け取って不快になる電話の雰囲気と言葉 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

電話をかけるとき、例えば目的の相手の家族の人が出たときにはどんなことを言うだろうか。
わたしであれば非常に恐縮した口調となり、「お忙しいところたいへん失礼いたします、わたくし~と申しますが、~さんはご在宅でしょうか?」と、だいたいこのようなことを言う。

ところが世の中、まったく恐縮した口調とならない人たちも多くいるものである。
まず受話器をとった途端に圧しつけがましい声が聞こえる。
相手のプライベートな時間にいきなり割り込んで「申し訳ない」という気持ちはまったくないようだ。
しかもそのような手合いは「わたくし~と申しますが」がないことが多い。

そんな電話を受け取った後は、少なくとも小一時間不快な気分が続く。

タグ:アート 美学
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