●末尾ルコ かつて語った「マルセイユの決着」アラン・コルノー監督 [「言葉」による革命]
「マルセイユの決着」アラン・コルノー監督
終始ギラギラした映像はいただけないが、ダニエル・オートゥイユ、モニカ・べルッチなどいれば楽しめないことはない。しかも脇役の「男」たちがいいのがフランスのフィルム・ノワールらしいところ。「アントワーヌ」役の危険な美しさに注目してほしい。「男のけじめ」などということをヌケヌケとテーマにしているのも心地いい。
終始ギラギラした映像はいただけないが、ダニエル・オートゥイユ、モニカ・べルッチなどいれば楽しめないことはない。しかも脇役の「男」たちがいいのがフランスのフィルム・ノワールらしいところ。「アントワーヌ」役の危険な美しさに注目してほしい。「男のけじめ」などということをヌケヌケとテーマにしているのも心地いい。
●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)の日々、『映像の世紀』,歴史観を持ち、生きる。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「恋多きヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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人生の中で歴史観を持っているか否かはとても重要です。わたしは常に歴史と共に歩んでいるつもりです。こんな生き方をしているとどおうなるか?それはもう多種多様の好影響があるのですが、その一つ、身の回りの出来事に対して距離を取って見ることができるようになります。これはとても大きい。そしてこれは〈自分の中の世界〉のお話にも繋がるんですが、「歴史と共に生きる」スタイルも「自分の中の世界」を圧倒的に拡大し深めることに大いに資するのです。
現在の日本、そして日本人の状況を鑑みてみますと、「ガラパゴス化」という言葉に端的に表れているように、極端な視野狭窄状態に陥っています。精神的視野狭窄は実に様々な弊害をもたらします。例えばある組織、あるいは仕事場に属している人で、その中だけの人間関係に汲々としているタイプ、日本ではやたらと多い。わたしは以前、進学塾で教えていましたが、そこの教員たちは皆そんな感じでした。自分たちが属している組織の外側に広大な世界が広がっている事実がまったく見えないんです。だからほとんどミクロの組織内で悪口言い合ったり陰口叩いたりと、実に醜い状況が生まれます。馬鹿々々しいですね。