●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~美しく陶然と疾走する…『ドライブ・マイ・カー』、西島秀俊を賛美する。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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『ドライブ・マイ・カー』の予告編などを観ている段階では(海外ロかな)と感じていた。
そのくらい映像の質感が普通の日本映画と違っていた。
それは『ドライブ・マイ・カー』本編鑑賞するとより強く感じた。
広島でのロケが多い作品だが、今まで観たことのない広島がそこにはあった。
約3時間の作品だけど、快感に満たされながら、アッという間に時間は過ぎていく。
謎に満ちたストーリー展開もさることながら、まずは映像構成が素晴らしい。
透明感がありながらどこまでも奥深い映像と、巧みな色彩配分、そして完璧なまでの美しい構図の連発。
そして何よりも、想像していた異常に「ドライブ」する「マイ・カー」。
その疾走感、心地よさは映画史上屈指なのではないか。
例えば夜のパリを疾走する傑作、ルイ・マルの『死刑台のエレベーター』とも比較できるほどに。
前にも書いたが、『ドライブ・マイ・カー』により「映画の鬼」という言葉を冠したくなる男、西島秀俊に大きな勲章ができたのも、とてつもなく嬉しい。
昨今、映画の造詣深く、強烈に愛している俳優は多いが、西島秀俊はその中でも別格的存在の一人。
けれど彼は必ずしも熱演的演技をするタイプではなく、演技賞にはさほど恵まれてこなかった。
『ドライブ・マイ・カー』でも西島秀俊は大袈裟な演技などまったくしていない。
いわば彼の「端正さ」が十二分に発揮されているのが『ドライブ・マイ・カー』であり、その美しさに鑑賞者は陶然となるべきである。
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『アデルの恋の物語』の名台詞
「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」
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『バベットの晩餐会』の名台詞
「芸術家は貧しくならないんです」
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眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞
「それはそれ 恋は恋」
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