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●末尾ルコ かつて語った香川京子 2 [「言葉」による革命]

・・・凄いですよね、このキャリア。
しかしこれだけではなく、この期間、他の映画へも多数出演しています。
そして1961年の『モスラ』となるのですが、既にこれだけのキャリアを持った女優が出演してたところに、当時の東宝怪獣映画のバリューを感じます。
もっとも『モスラ』の中で香川京子の影はやや薄く、1964年の『モスラ対ゴジラ』の星由里子の方が冴えていた。
もちろん女優としての格は香川京子の方がグッと上なのですが、怪獣映画を含め、ポップな作品よりも、芸術映画や、要するに本格派の作品に合っている女優であるということでしょう。
年齢を重ねた香川京子の品性は威厳ある佇まいも素晴らしく、『近松物語』や『東京物語』、そして幾多の黒澤作品に出演した偉大なキャリアのイメージをまったく裏切ることのない、見事な生き方を見せてくれている人だという印象です。

タグ:映画 アート
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年1月17日 [愛の景色]

君は不思議でもなんでもないはずだけれど
どうしても不思議なことが一つだけある
君のそのエレガンス

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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌465日目~映画では抜群にいい36歳の臼田あさ美、『愚行録』『美人が婚活してみたら』、積極的に応援! [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

1月14日(火)手術後656日目 退院後466日目

臼田あさ美って、いくつかテレビドラマで観た時は、(何てくだらない演技をするつまらない女優なんだ!)と憤ったくらいでなんです。
だからテレビドラマって軽々に出演するの怖いと思うんですが。
いやそりゃあいいテレビドラマもありますけれど、数は少ない。
逆に「いい俳優」でさえ(何だこれは・・・)と思わせてしまうようなテレビドラマの方が多いですわ。
まあ最近おもしろかったテレビドラマは、桜井日奈子主演の『ふろがーる!』、あるいは多部未華子と大森南朋の『家政夫のナギサさん』とか、これらはまずまずおもしろかった。
でも一級の映画と比べちゃダメですよ。

お話しは横道に逸れるけれど、ちょっと前に『それでもボクはやってない』を久々に観たんです、周防正行監督の。
大森南朋が因業な刑事役で出演しているんですね。
その因業ぶりも(さすが大森南朋!)だったのですが、注目したのは前髪。
何と軽く横へ流しているんです。
大森南朋って前髪を眉の下までナチュラルに下ろしているのがおもしろいほどの基本スタイルなので、(ああ!横へ流している!)と愉快な気持ちになりました。

臼田あさ美のお話に戻りますと、いくつかのテレビドラマを観た印象ではまさに(取るに足りない泡沫女優だな)と、実に不遜ながらそんな決めつけをしていたんです。
ところがこの人、映画じゃ凄くいいんです。
例えば、
『美人が婚活してみたら』
『終わった人』
そして
『愚行録』とか、どれも臼田あさ美、本当にいい。
まあ分かっていたことですけど、(テレビドラマだけで決めつけちゃいけないなあ)とあらためて思いました。
特に『美人が婚活してみたら』と『愚行録』では「人間の厭らしさ」をものの見事に表現している。
臼田あさ美は現在36歳の女優なんですが、見た目もよくて、画面映えも十分です。
『愚行録』では第39回ヨコハマ映画祭助演女優賞も獲得しています。
まあそれにしても日本のメディアは、一時は大谷翔平が「一本ヒット打った」だけででかでか報道し、日本にもいろんな映画賞があるんですが、誰が獲得したとか、そんな報道ほとんどないですからね。
別に大谷が悪いわけではないけれど、一時の「大谷報道」はまともではありませんでした。

それはさて置き、臼田あさ美はあるサイトのインタヴューでも「わたしにとって映画は特別」という趣旨の話をしている。
こういう正直でモチベーションの高い女優、大好きです。
もちろん実力あってのことですが。
なので今後、臼田あさ美も「積極的に応援俳優」に追加です。

タグ:アート 映画
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