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●末尾ルコ かつて語った『獄門島』 1 [「言葉」による革命]

市川崑の『獄門島』を観た。
いつ以来だろう、それにしてもとんでもなくおもしろい。
そもそもキャストが素晴らしい。

石坂浩二、佐分利信、東野英治郎、大原麗子、浅野ゆう子、中村七枝子、一ノ瀬康子、草笛光子、司葉子、荻野目洋子、荻野目慶子、大滝秀治、太地喜和子、ピーター、加藤武、上條恒彦、松村達雄、三木のり平、坂口良子・・・他にもいろいろ出演しているけれど、これまた「画面の隅々までいい役者で満たされている」状態であり、この快楽は平成の邦画ではなかなか味わえないものなのだ。


タグ:アート 映画
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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌470日目~『ザ・インタヴュー』の秋吉久美子の尊敬する女優はソフィア・ローレン。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

1月19日(日)手術後661日目 退院後461日目

秋吉久美子出演、『ザ・インタヴュー』のお話を続けますと、秋吉久美子はわたしよりかなり上の世代、まあわたし18歳なので当然ではありますが、それはさて置き、でももちろんわたし10代の頃から秋吉久美子知ってました。
でもどちらかと言えば、苦手な部類の女優だった。
ちょっと言動にわざとらしさ、意図的なエキセントリックを感じていたのです。
それはおそらくまだ未熟者だったわたしの勘違いだったのだろうと、特に此度の『ザ・インタヴュー』を観るとそう考え直します。
当時のわたしこそメディアの出鱈目な報道を真に受けていたのだなあと。
ただ当時から秋吉久美子、大物感は凄くありました。
秋吉久美子、桃井かおり、原田美枝子など、インディ系から頭角を現してきてしかも大メジャーになった女優たちは人間としての迫力を感じましたね。
今だとそのような経緯でスターになっているのが吉高由里子や二階堂ふみらなのだけれど、秋吉久美子や桃井かおりらのような大物感はないですね。
ただ、今の10代、20代の人たちからはどう見えているか、それは分からない。
そのうち10台、20代の知人に聞いてみようかな。
おっと、わたしも18歳だったねえ。
それはさて置き。

『ザ・インタヴュー』の中で秋吉久美子が尊敬する女優として挙げたのがソフィア・ローレン。
これも嬉しいですね。
秋吉久美子はソフィア・ローレンについて、「全身で薫ってくるような」といった表現をする。
そうなんですね。
映画俳優の演技は舞台ともそしてテレビドラマとも違う。
大きなスクリーンに映し出された瞬間、まず「画になっている」、そして映っているだけで「その人物の感情や背景が鑑賞者に届いてくる」・・・これが重要。
台詞以前に、ここに映画俳優の、そして映画の魅惑があります。
ソフィア・ローレン、確かにそんな女優でした。

と言っても、ソフィア・ローレンの出演作をそんなに多く観ているわけじゃないんですよねえ。
何と言っても、『ひまわり』の凄さが際立っているんですが、他にもいろいろ凄いのがあるんでしょうけどね。
ソフィア・ローレンの出演作、現在ではなかなか観る機会がない。
特に若い頃の映画ですね。
80年代以前の映画だけを放送するチャンネルとかあれば契約するんですけどね。
特にヨーロッパ映画ね。
イタリア人女優で言えば、シルバーナ・マンガーノとかクラウディア・カルディネーレとか、若い頃はフランス女優とはまた違った豪奢な雰囲気があったんですよね、あまり観てないけど(笑)。

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