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●末尾ルコ かつて語った『倉橋由美子の怪奇掌編』2 [「言葉」による革命]

『倉橋由美子の怪奇掌編』。

例えば「体内から革命を企てる声が聞こえてくる」作品、その名も「革命」。
あるいは「自分の子どもが溶けて骨になる、が、生きている」作品、「事故」。

軽いタッチなのに不気味さは十二分で、時に戦慄さえ走る。

『倉橋由美子の怪奇掌編』・・・就寝前に読むにはうってつけだけれど、奇怪な夢を見る可能性はかなり高いかもしれない。


タグ:アート 読書
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極限の愛、日常の愛、その言葉 2021年1月10日 [愛の景色]

君の何がいいかと
別にそんなこと考えなくてもいいが
考えてみるに


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●我が母(お母ちゃん)、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌458日目~Jホラー『犬鳴村』のいささかスカスカと比べ、ダリオ・アルジェント『フェノミナ』の本物の蛆虫的生物の本物ぶり。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

1月5日(日)手術後647日目 退院後457日目

『犬鳴村』という日本映画があるんですわ。
監督は『呪怨』シリーズなどの清水崇。
2020年公開作です。
主演は三吉彩花。
この人、あまり好きじゃない。
個人的感想ですが。

それでまあ『犬鳴村』なんですが、退屈はどうにかしなかった。
石橋蓮司とかも出てるんですね。
けれど特に怖くはなかったし、ワクワクもしなかった。
昨今の日本製ホラーって、だいたいそんな感じです。
どこかうわっ滑りと言いますか、地力がないといいますか。

『犬鳴村』は要するに、「呪われたトンネル」「(悪い意味で)伝説の犬鳴村」にまつわるお話しで、しかし「伝奇譚」と言えるほどには掘り下げてないし、個人的好みですが、主演の三吉彩花ってもう一つ二つ三つピンと来ない。
まあでもさほど退屈もしませんでしたけどね。
『犬鳴村』の「犬」というのが大きなポイントとなりますが、「犬」過ぎて笑っちゃうクライマックスでもありました。
高島礼子の珍奇な演技も観ることができますが。

で、別にホラー映画大会を開催するつもりはなかったんですが、翌日すぐに『フェノミナ』を観た。
ダリオ・アルジェント監督の映画ですね。
主演は少女時代のジェニファー・コネリー。
のちにアカデミー助演女優賞を獲得することになるジェニファー・コネリーで、少女時代にはセルジオ・レオーネ監督、ロバート・デ・ニーロ主演『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で主人公の少年たちの憧れの存在としてとても印象的な存在感をフィルムに焼き付けている。
これは素晴らしい映画史的出来事で、美しい少女や少年をその時代に(ほぼ)永遠のものとしてフィルムに定着させるのも映画の大きな役割なのですね。
ただ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、ジェニファー・コネリーが大人になった女性をエリザベス・マクガバンが演じたけれど、(大人になってもマクガバンにはならないよなあ)と、現になってないし・・・まあそれは映画ファン的思いではありますけどね。

『フェノミナ』はジェニファー・コネリーが少女時代に出演した代表作の一つと言えるが、いやあ久々に観たけれどダリオ・アルジェント、これは半端じゃないないですね。
出る出る本物の蛆虫的生物、ああいうのを撮影のためにわざわざ集めてくるスタッフたちの姿を想像すると頭が下がります。
まったくもって悪趣味の極め・・・と言うほどでもないか。
もっと悪趣味な映画はいくらでもありますからね。
そこが映画の、敢えて言えば、「じっしゃえいが」のおもしろさ、豊かさ、クレイジーさ、そして深さです。

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