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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~役所広司、カンヌ男優賞獲得!しかし日本メディアは~末尾ルコ選定 ロマン・ポランスキー映画トップ10。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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5月28日未明、役所広司カンヌ男優賞獲得のニュースに接した。
飛び上がるほど嬉しかった。
国内主演女優賞を岸井ゆきのがほぼ総なめにして以来、もちろんカンヌ男優賞は、比べては悪いが比較にならないほどワールドワイドなバリューを持つ。
要するに号外を一か月連続で出してもいいほどの、「とてつもない快挙」なのだ。
しかし、またメディア批判となるが、日本の報道はそんなとてつもない快挙とは思えないほど控えめだ。
ああ、文化芸術を、人間精神を軽視し続ける国。

・・・

ロマン・ポランスキー監督の「末尾ルコベスト10」を選んでみました。
敢えて順位も付けてみました。
遊戯的愉しみの一環として。

1「テナント 恐怖を借りた男」
2「チャイナタウン」
3「フランティック」
4「テス」
5「毛皮のヴィーナス」
6「ローズマリーの赤ちゃん」
7「おとなのけんか」
8「反撥」
9「戦場のピアニスト」
10「マクベス」

でもこれはかなり前に作ったものなので、また近々更新版を作りますね。

「テナント 恐怖を借りた男」はイザベル・アジャニーなどが出演していて、得体のしれない不気味なムードが継続し、心底(怖い)と感じた映画です。
こけおどしのショック演出など一切ない。
「異様な雰囲気の醸成」。
この至難の技を成し遂げているのが、「テナント 恐怖を借りた男」です。
映画史に名高い「ローズマリーの赤ちゃん」も確かに怖い。
これは傑作オカルト映画ですが、さほど知られていない「テナント 恐怖を借りた男」の方にわたしはより惹きつけられた。

で、「毛皮のヴィーナス」なんですが、二人芝居の室内劇がなぜこれほどまでにエキサイティングなのか?
凡百の才能が監督すれば、単なる「舞台劇を写しただけ」になってしまう脚本が、なぜ「完璧な映画」になっているのか。
ここが映画マスター中のマスターであるロマン・ポランスキーならではなんです。
その演出の秘密の一つがカメラワーク。
「おとなのけんか」も舞台劇の映画化でしたが、絶妙のカメラワークで「台詞の外」の愉しみも与えてくれる。
カメラワークこそ舞台劇では不可能な愉しみの一つなんですが、しかも室内劇という限定された空間で「愉しませるカメラワーク」を駆使することがいかに困難か。
ぜひ「おとなのけんか」「毛皮のヴィーナス」を鑑賞して実感してみてください。

それと「言葉の美しさ」。
「毛皮のヴィーナス」で際立っていたのがこれです。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~美ヒヨコの現役外国人女優偏愛3人~『免許がない』の墨田ユキ。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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外国に目を転じれば、いっぱい好きな女優いるけれど、現役女優の中で(どうしても特に)というのが次の三人。

オルガ・キュリレンコ
ミシェル・ウィリアムズ
レア・セドゥ

それにしても作品的にはレア・セドゥの活躍は凄まじいよなあ。

・・・

ところで、『免許がない』という映画を観たのだが、わたしの興味は、同作品くらいの年代のコメディ映画はどのようなレベルだったのかということと、新藤兼人監督の『濹東綺譚』で一躍注目女優となりながら、諸事情ですぐに消えていった墨田ユキを「今、観たらどうか」という点である。

免許をまだ取ってない映画スターが、(これではまずい)ということで、自動車学校の合宿に参加するというコメディである『免許がない』の監督は明石知幸で脚本が森田芳光、1994年の公開作だ。
1994年と言えば、平成6年であり、 へえ~、これ、昭和の映画かと思っていた。
キャストは、舘ひろし、墨田ユキ、西岡徳馬、片岡鶴太郎、江守徹、中条静夫、秋野太作、五十嵐淳子など。

で、コメディ映画としての『免許がない』であるけれど、実にゆるゆるで、容易には笑えない(笑)内容だった。
少なくともこの作品の片岡鶴太郎や江守徹では笑えないし、主演の舘ひろしも同様である。
要するに、『釣りバカ日誌』シリーズの三國連太郎や西田敏行のような、(この俳優がやっているのだから)という信頼関係が構築できないのですな。
特に江守徹の大仰な演技が寒かった。

もう一つの注目点、「幻の女優」墨田ユキだけれど、この人のフェロモンはなかなかに凄まじかった。
こうした猛烈な色香も、今の日本映画界に存在しないものだ。
と言うか、結局墨田ユキが活躍した期間は10年もなかったのだけれど。
ただ残念なのは、『免許がない』で墨田ユキの出番はさほど多くなかったし、墨田ユキがらみのギャグも笑えなかった。
墨田ユキは自動車学校の指導員の一人として出てくるのだけど、「あなたのバックはどう?」的なギャグもひねりがなく、中高生のにいちゃんのしょうもない会話を耳にしているような感があった。


・・・

『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
 村上啓夫訳 より

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~[『ツユクサ』の俳優たち~岸井ゆきのと河合優美。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

///
  
★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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『ツユクサ』という映画、小林聡美、平岩紙、江口のりこ、そして松重豊に渋川清彦と。
そりゃ心地いいわね、これだけ映画で揃えば心地よく観てられるわなあ。

日本の若手女優では堀田真由をイチ推ししてるけど、『大奥』だの『教場』だのヌルいテレビドラマへの出演が目立つ昨今、今現在断トツで推しているのがもちろん岸井ゆきの、そして河合優美である。
まあ岸井ゆきのはぶっちぎり断トツだけどね。

・・・

昨今多いのは映画だけではなく、小説でもテレビドラマでも、「この作品は泣けます」という路線で製作される作品が売れ線であることが極めて多い。
わたしなど、そのような路線の臭いを感じただけで避けて通るのだけれど、もちろん予見の多くはそうではないのである。

『陽炎』の話に戻ると、例えば現在この作品の樋口可南子やかたせ梨乃の役を演じられる女優が存在するだろうか?
この二人にしても、日本映画黄金期の大女優と比べると物足りない部分が目立つというのに。
言うまでもなく、「俳優の力」は演技力だけで語るべきものではなく、「人間そのものの力」が観客を圧倒するものなのだ。
それにしても『陽炎』の中の高品格がまたいいんだなあ。
背は低い、顔も良くない(笑)、いや、広い実で言えば、高品格は「素晴らしい顔」なのだけれど、例の「イケメン」ってやつではないでしょう。
男性の顔について褒める時に、「イケメン」しかボキャブラリーがないような女性はまあ、ロクな男とは付き合えないなと、もちろんこれは科学的実証に基づく仮設ではなくて、「わたしの常識的解釈」に過ぎないのだけれど。

いやいやいや、高品格の、表情は変えない、大袈裟な演技も一切しない・・・そんな中での豊かな人間性、そして凄味ですね。

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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
 村上啓夫訳 より

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~ハリウッドの野球もの、『42』あるいは『ナチュラル』~充実のエンターテイメント映画、五社英雄『陽炎』。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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チャドウィック・ボーズマン主演『42』だが、黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を描いた映画で、「42」は現在も全球団永久欠番となっている彼の背番号。
野球はもちろんメディアを通してのスポーツ観戦すべてに対して否定的になったわたしは最早MLB中継なども観ることはないけれど、映画に関してはハリウッド、「野球もの」はよくできている作品が多い。
この『42』も実にスムースに愉しめるし、例えばバリー・レビンソン監督、ロバート・レッドフォード主演の『ナチュラル』とか、ロマンティシズム溢れる作風で非常に愉しめる一本となっている。

・・・

五社英雄監督の『陽炎』は女胴師「不知火おりん」に扮する樋口可南子主演のエンターテインメント映画だ。
この場合の「エンターテイメント」という言葉は多義的で、『陽炎』の場合は、「適度なアクションあり、適度なエロあり、適度な任侠あり、適度な時代物感あり」などが観客を愉しませる要素として2時間弱の中にたっぷり盛り込まれている。
しかしこれら要素が盛り込まれたメジャー映画が昨今の日本に存在するだろうか。
そもそもである、出演者を見てみよう。

樋口可南子
仲代達矢
本木雅弘
荻野目慶子
かたせ梨乃
川谷拓三
竹中直人
白竜
清水ひとみ
うじきつよし
芦屋小雁
高橋長英
夏八木勲
高品格
神山繁
川地民夫
丹波哲郎
岡田英次
北村和夫
岩下志麻
緒形拳

脇役として、芦屋小雁、高橋長英、夏八木勲、高品格、神山繁、川地民夫、丹波哲郎、岡田英次、北村和夫、岩下志麻、緒形拳らが出演している分厚いキャスト。
映画好き、俳優好きにとっては、鑑賞中どこを見ても、(あ、あの俳優が出てる)(あの人とあの人のツーショットじゃないか!)などといった愉しみも持てる。
現在こうした愉しみが成立する映画ってあるか?
これは同時に、「映画をどう愉しむか?」「映画の愉しみ方」の問題でもある。


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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
 村上啓夫訳 より

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~広瀬すずを貶す御仁らの概ね属性~フランス映画『欲しがる女』はなかなかいい。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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ネットでは「広瀬すずを貶して演技が分かっている人間だと思いたい」人間がかなり多くいる。
そうした手合いのほとんどは間違いなく「テレビドラマしか観ない」人たちであって、特にNHKの朝ドラや大河ドラマを「俳優の仕事して最高の舞台」というとんでもない世界観(笑)の中に生きている人たちが大半である。
朝ドラや大河ドラマに存在価値がないと言っているわけではない。
「最高の舞台ではぜんぜんないよ」と事実を述べているだけだ。
ぞの前提において愉しむのはまったく問題ないが、現状まったくそうではない。
こうした事実があまりに認識されてないままではいけないのであって、「認識されるべく」わたしも鋭意努力していく所存。

。。。

『欲しがる女』というフランス映画があって、WOWOWで放送された際には「エロまがい映画」のような扱いだったのだけど、どうしてどうして、観応え十分のサスペンス映画だった。
監督は、セバスチャン・マルニエ
主演は、マリナ・フォイス、そしてフランス映画界期待の20代前半の若手女優の一人であるジョセフィーヌ・ジャピが主人公の憎悪を受ける役として出演している。

6年ぶりに地元に帰ってきたコンスタンス(マリナ・フォイス)が以前の職場へ復帰しようとするが、自分のいたポストには若く抜群の容姿のオードリー(ジョセフィーヌ・ジャピ)が座っている。
で、コンスタンスはどうするか?
異常行動が始まるのだが、この女、もともとかなりサイコな野郎だったようだ。
そしてなぜかコンスタンス、やたらと肉体を鍛える。
それはまるで『ロッキー』のトレーニングシーンのように。

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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~キッチン床に水が!ジェームズ・ディーンと赤木圭一郎? [「言葉」による革命]

わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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五月二十一日の㈰。シンクの前を通ると足の裏が濡れた。何だろう。
また業者を呼ばなきゃならないか。
庭のことでも業者を呼ぶつもりだってのによう。
散財間違いなしだ。
しかし今、その時なのだろうね。

。。。

ところでお話はまったく変わるけれど、『モスラ』公開の1961年にはキューバ革命政権を覆すべく企てられたビッグス湾事件が起こっているが、日本では2月に、赤木圭一郎がゴーカートの事故により死亡している。
わたしが子どもの頃、父がよく「赤木圭一郎は日本のジェームズ・ディーン」と言っていて、出演映画が観てないけれど、(そんなものかなあ)という印象を持っていた。
なんていうことを思い出したので、後学のためにYouTubeで赤木圭一郎をチェックしてみたが、案外土臭い顔してるんですな。
もっと綺麗な顔立ちの俳優かなと思っていたのだけれど、ちょっとイメージと違っていた。
「綺麗」という意味では、若い頃の小林旭は綺麗ですよ、ホントに。
そしてジェームズ・ディーンと赤木圭一郎の共通点は、「若くして交通事故で死亡した」という点のみであることは、もちろん始めから分かっていたのだけれど。


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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~河合優美、うたちゃんの食欲、『ロイ・ビーン』の「愛」。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
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20代前半の女優で既に頭角を頭抜けさせているのが河合優美であるけれど、彼女の話は今後継続的にしていこう。

うたちゃん(母)なにせ食欲旺盛で、できうれば好きなものいくらでも食べてもらいたいけれど、血糖値だの肝機能の数値だの件があるので制限せざるを9得ないのが歯痒いところ。
でも食欲旺盛なのは本当にありがたい。
人間食欲がなくなると厳しいから。
ま、わたしも昨年末、今年初めは食欲なくて(ヤバい・・・)と思ったものですが、今は食欲戻ってます。
でも体重はなかなか増えないね。
筋トレやストレッチをもっと効果的にやっていこうとは考えてますが。

・・・

ロイ・ビーンという人がいたのです。
自ら「判事のロイ・ビーン」と名乗っていたのだそうです。
それはテキサス、ペコス川の付近。
男は1890年に流れて来たというのです。
ロイ・ビーンは悪党どもをまともな裁判もせずに死刑にしていきます。
メキシコ人娘と結婚するのですが、ロイ・ビーンにはもう一人、いやそれ以上の愛し、敬慕し続ける女性がいます。
リリー・ラングトリーという女優です。

ジョン・ヒューストン監督の『ロイ・ビーン』で、ロイ・ビーンをポール・ニューマン、リリー・ラングトリーをエヴァ・ガードナーが演じています。
部屋にラングトリーの大きなポスターを貼り、そのポスターにさえもひたすら紳士的態度で崇拝するビーンの姿は時に滑稽ですが、かなり美しいものでもあるのです。

映画としての、ジョン・ヒューストン『ロイ・ビーン』は、緩いと言えば、緩い。
しかしそれは心地よい緩さであり、本物が集って一つの作品を創造しているからこそ可能な大人の緩さだ。
いい意味での、「大人の余裕」と言い替えてもいいだろう。
ロイ・ビーンのリリー・ラングトリーに対する一途な「愛情」は、彼の死後に報われることになる。
その瞬間のエヴァ・ガードナーの表情を見よ。
そしてロイ・ビーンの娘を演じたジャクリーン・ビセットの瀟洒な佇まいだけでも見ものである。

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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~チャドウィック・ボーズマン『42』を観た~『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』という映画。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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スポーツ観戦にもすっかり疎遠となっている美ヒヨコ(おれ)。
スポーツそのものというよりも、スポーツを取りまく環境が嫌なのね。
特に報道ですけどね。
そんな美ヒヨコ(アルベール)が『42』というMLBを題材として映画を観たのは何よりもチャドウィック・ボーズマン主演だったからだ。

『ブラックパンサー』のとてつもない世界的スーパーヒットによりスーパースターとなったばかりのチャドウィック・ボーズマンが癌で、43歳で死去した時には、(こんなことってあるんだ)と愕然としたものだ。

・・・

『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』という映画はフランスのレオン・ブルム高校で起こった実話を基にしていて、作品のほとんどの時間は、一見地味な中年女教師と生徒たちのやり取りで埋められている。
いろんな意味で「出来の悪い」生徒たちをに対し、どのようにして学業に対するモチベーションを与えられるか・・・この困難な問題に対し、教師はアウシュビッツをテーマとした全国歴史コンクールへのエントリーを提案する。
映画化までされているのだから、その取り組みが成功したであろうことは誰でも想像がつくが、想像に難くない結末に向かってこの作品はどのように進行していくか。
なかなかに観ものの約100分だ。

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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
 村上啓夫訳 より

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~鶯とサンタンカ~香川京子という大女優。 [「言葉」による革命]


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そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

///
  
★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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5月下旬、家の周囲で鶯が鳴いていた
少し遠く聞こえた
その後
神社の杜の中から
鶯の
とてもはっきりした鳴き声が
聞こえた
その次の日、
マリーゴールドと
サンタンカを買った


香川京子の主要なフィルモグラフィを復習すると、

『ひめゆりの塔』(1953年)
『東京物語』(1953年)
『恋文』(1953年)
『山椒大夫』(1954年)
『近松物語』(1954年)
『新平家物語 静と義経』(1956年)
『猫と庄造と二人のをんな』(1956年)
『森繁よ何処へ行く』(1956年)
『女殺し油地獄』(1957年)
『どん底』(1957年)
『風雲児 織田信長』(1959年)
『悪い奴ほどよく眠る』(1960年)

・・・凄いですよね、このキャリア。
しかしこれだけではなく、この期間、他の映画へも多数出演しています。
そして1961年の『モスラ』となるのですが、既にこれだけのキャリアを持った女優が出演してたところに、当時の東宝怪獣映画のバリューを感じます。
もっとも『モスラ』の中で香川京子の影はやや薄く、1964年の『モスラ対ゴジラ』の星由里子の方が冴えていた。
もちろん女優としての格は香川京子の方がグッと上なのですが、怪獣映画を含め、ポップな作品よりも、芸術映画や、要するに本格派の作品に合っている女優であるということでしょう。
年齢を重ねた香川京子の品性は威厳ある佇まいも素晴らしく、『近松物語』や『東京物語』、そして幾多の黒澤作品に出演した偉大なキャリアのイメージをまったく裏切ることのない、見事な生き方を見せてくれている人だという印象です。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~あなたがアングル~『ぼくのおじさん』、あるいは『獄門島』の坂口良子。 [「言葉」による革命]

わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

///
  
★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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あなたはアングルが好きと言った。
(ほおっ)と思ったから、(ほおっ)という表情とゼスチュアをした。
しかし今まであなたに好きな美術家を尋ねたことなかったとはそれも意外。

・・・

『ぼくのおじさん』という映画があって、監督は山下敦弘。
山下敦弘は現在の邦画界ではトップクラスの一人であって、生まれも1976年と若い。
『リンダ リンダ リンダ』『松ヶ根乱射事件』『天然コケッコー』『もらとりあむタマ子』などはなかなかに愉しんだ作品である。
しかし北杜夫原作の『ぼくのおじさん』は、ちっとばかし緩過ぎるかな。
『ぼくのおじさん』の中で、大きな役ではないが、寺島しのぶと宮藤官九郎が出演していて、この二人はなかなかよかった。
わたし、俳優としての宮藤官九郎が好きなのです。
『ゲゲゲの女房』なんかも、一般的には朝ドラの向井理が念頭に上がるのだろうけれど、わたしのポイント・オブ・ヴューからすれば、「向井理なんて、水木しげるじゃないのに!」となるわけで、映画の宮藤官九郎の方が遥かに水木しげるだった。

市川崑作品、映画『獄門島』の坂口良子がなかなかに魅惑的で、坂口良子と言えばテレビドラマでの健康的でポジティブなイメージがとても強く、しかし『獄門島』の中ではかなり怪し気な美貌と色香を発散しているのである。
テレビドラマの坂口良子の緩やかなファンでもあったわたしだけれど、プロポーションも素晴らしく、映画で例えば谷崎潤一郎作品などに挑戦していれば、とても素敵なキャリアンの一つになっていたかもしれない。

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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
 村上啓夫訳 より

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