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●「母連れ狼」末尾ル コ(アルベール)、うたちゃん(母)の日々~エライザ(ケアマネさん)が『第三の男』鑑賞で、あのオーソン・ウェルズを! [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。




『第三の男』っつーたらキャロル・リード監督の世紀の傑作。
「完璧映画」と呼ぶ人も多く、テンポ抜群の演出、スリリングなストーリー、キャストの絶妙なアンサンブル、アントン・カラスによるツィター(チター)の音色は一度耳にすれば人生の折々に心で自然リピートされてしまうリズムとメロディ。
そして何と言っても美しいモノクロ映像で「光と影を撮り切った」とまで称賛された計算し尽くされた構築的映像美…確かに「完璧映画」の誉れに偽りなしの傑作である。
でもあまりに完璧なところ、淀川長治さんなどはお気に召さなかったようですけどね。

主要な登場人物は、ジョセフ・コットン、アリダ・ヴァリ、そしてオーソン・ウェルズによって演じられているが、特に映画史上の怪物オーソン・ウェルズ演じる「ハリー・ライム」が暗闇で微笑む瞬間はまさに「怪物」の面目躍如。
その悪魔的なオーラに溢れる微笑こそ映画史上屈指の名シーン、これぞ映画的快感のお手本たる瞬間なのでありんす。

ところがこのDVDをお貸ししていたケアマネさん、その感想の初っ端で、
「いや~、オーソン・ウェルズが登場する場面のオーラが凄いとお聴きしてたんですけど、どうも顔が上島竜兵に似てる気がして、そう思い始めるとどうにも上島竜兵に見えてきて」
と、映画史を覆すようなとんでもない発言が飛び出したぞ!

風雨…じゃなくて、ふうう。
いやはやおもしろいケアマネさんであるし、人間の感想は本当に人それぞれだと、いやあ、学ぶこと多しです。

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