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●末尾ルコ かつて語ったイングマル・ベルイマン 5 [「言葉」による革命]

それ以前に、演出、画創り・・・すべて映画的快感に満ちている。
さらに言えば、「叫びとささやき」は、ホラー映画としても愉しめる内容なんです。

最近映画批評で「難解」を有難がる風潮はあまり見られなくなりましたが、美術評論なんかはいまだそんなところがありますね。
よーく、考え直すべきだと思いますよ。

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極限の愛、日常の愛、その言葉 2020年10月25日 [愛の景色]

あなたはぼくと出会ってから
変わったのだろうか

変わったのは間違いないと思うけれど
ぼくと出会ったこととそれが関係あるかは
分からない

ただ変わらないのはあなたの
言葉使い
優雅で少し古風で、けれどとても知的な

それにしても君にはどうして
ナチュラルなエレガンスがあるのだろうか

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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌378日目~素晴らしい映画『こどもしょくどう』、そのスタッフ、常盤貴子、吉岡秀隆らの心意気。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

10月17日(土)手術後568日目 退院後378日目

『こどもしょくどう』という日本映画があるんですが、意外なほどよかったです。

でも『こどもしょくどう』という映画、世間的には知ってる人ほとんどいませんよね。
こういう映画、一人でも多くの人に存在を知っていただきたいし、継続して応援していきたい。

「いい映画」が必ずしも国民の共通財産となってない・・・これは日本という国がどうにも文化芸術を軽視し続けている由々しき状況の一端をあからさまに表している例なのです。

さて『こどもしょくどう』という映画、

監督は、日向寺太郎

脚本が、足立紳、山口智之

原作が、足立紳

出演者が、藤本哉汰、鈴木梨央、石田ひかり、常盤貴子、吉岡秀隆など。

撮影が、鈴木達夫

編集が、川島章正

そして製作会社が、パル企画、コピーライツファクトリー、バップ

配給が、パル企画です。

『こどもしょくどう』という映画のおおまかなストーリーは、街の料理屋の小学生の息子が主人公でして、彼はいじめに遭っている同級生の男子を家に呼んで一緒にご飯を食べさせてあげたりしている。
いじめに遭っている男の子の家庭は母親が愛人を子どもたちの前に引きずり込むようなことが平気で起こる、決していい環境ではないんです。
そして主人公の少年はある姉妹(姉が少年と同学年くらい)と出会うのですが、その姉妹は父親とともに白いバンの中で生活していて、小さな妹はしょっちゅう「お腹空いた」と訴えている。
この設定はやや反則気味ですが、品格ある演出と子役に対する演技指導によって、違和感を持つことなく観ていられる。

姉妹が気になり出した主人公の少年は家庭で出されたおかずなどを持って行き与えるようになり、ついには家に招いてともに食事をするようになる。

ところで『こどもしょくどう』、常盤貴子、吉岡秀隆というビッグネームが出演しています。
この二人、日本ではスター俳優ですよね。

ところで余談ですが、最近日本の芸能人に対して「スーパースター」という言葉を軽々に使う人がいるけれど、基本「日本国内での知名度が中心の人」に対してこの言葉、そぐわないとわたしは思ってます。
まあ、「大スター」という言葉ならいいですけれど。

で、それはさて置き、キャストに常盤貴子、吉岡秀隆の名を見た時、(ちょこっと出てるくらいかな)と想像したのですがあにはからんや、たっぷり本格的に出演しています。
こういうの尊敬しちゃいますね。
ギャラとか「どれだけ目立つ作品化」とかが出演の基準となってない。
映画の企画やシナリオなどに惚れ込んでの、そして意気に感じての出演でしょう。
しかも二人とも『こどもしょくどう』の中で、とてもいいんです。(つづく)

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