●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~芥川賞作家野呂邦暢の読書に関する言葉。 [「言葉」による革命]
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。
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芥川賞作家の西村賢太は昨年タクシーの中で意識を失い、病院へ搬送されたが死去した。
54歳だった。
これからもっともっとおもしろい小説を書いてくれるに違いない作家だった。
同じく芥川賞作家野呂邦暢は42歳で死去している、1980年。
その年ぼくは野呂邦暢は名前すら知らなかった。
中公文庫に『野呂邦暢ミステリ集成』という本がある。
その中の「歯形」というエッセイで野呂は次のようなことを書いている。
「記憶の変質作用という言葉がある。わたしは物語を分解し、ほしいままに舞台と小道具を配置がえしてしまったのかもしれない。人はこのように自分では意識しないうちに何回も同じ本を彼自身のプリズムを透して読み返すのではないだろうか。読み返すことはまるっきり新しい本を一冊書くことだ。」
なるほどなと思う。
そしてミステリ小説を愛していた野呂のミステリを語る文章はまさに愛に満ちていて、すぐさま優れたミステリを読みたくなる。
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『アデルの恋の物語』の名台詞
「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」
『バベットの晩餐会』の名台詞
「芸術家は貧しくならないんです」
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眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞
「それはそれ 恋は恋」
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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。
『マルタの鷹』ダシール・ハメット
村上啓夫訳 より
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