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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~アニー・エルノー『事件』の恐ろしい描写。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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そのアニー・エルノーの『事件』なのだけれど、これはもう本当に過酷なシーンが描かれていて、読む人によっては吐き気さえ催しかねない、読む人によっては人生の大きなトラウマになりかねない描写である。
だから「ノーベル賞作家の本、お薦めです!」なんて軽々に誰しもにお薦めはできない本ですね。
しかし本来芸術というものは「危険」な要素がなければつまらないのである。
テレビなどマスメディアの影響で、この「危険」を理解できない人が圧倒的に増殖したのが昭和ある時期からの日本だと言える。

さてひょっとしたら日本文学よりフランス文学に親しみ続けてきているかもしれない美ヒヨコ(アルベール)だが、フランスでも男性作家と比べると、国際的なヴァリューをもった女性作家は少ない。
アニー・エルノー、そしてマルグリット・デユラス、マルグリット・ユルスナールはわたしもずっと大好きな作家たちだが、コレットやジョルジュ・サンドも読んだし、アンナ・ガヴァルダも大好き。
「フランス語で書く」という括りであれば、ベルギー出身のアメリ・ノトンもめちゃめちゃ好きだ。
またいろいろ読み返したくなったなあ。


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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
 村上啓夫訳 より

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