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●「母連れ狼の」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~『忠臣蔵』、長谷川一夫と市川雷蔵~『ギターを持った渡り鳥』の素晴らしい函館。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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毎日ですね、誰かと、映画か音楽か本(読書)に関する会話を試みてください。
つまりわたしが言うところの「3種の神器」に関する会話ですね。
映画か音楽か本(読書)、そのうちのどれか、あるいはそれらすべてなら言うことない。
芸術は基本「独りで鑑賞」するものですが、それを「自分の中」に留めず、「外へ出す」ことで新たな、そして時に大きな展開が生まれます。

玉置浩二の「メロディー」もいいねえ。

渡辺邦男監督の『忠臣蔵』には、男優として長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、鶴田浩二などが出ている。
女優としては、京マチ子、若尾文子、山本富士子、小暮実千代など、もう反則状態であるほどのオールスターキャスト。
こういう映画、本当なら国民の義務として毎年一回は鑑賞させるべきだが。
あ、義務とかになるとヘンな方向へ行ってしまうかね。
それはさて置き、この『忠臣蔵』、久々に観て大石内蔵助役の長谷川一夫の演技に圧倒されたのだけど、それ以上に浅野内匠頭役の市川雷蔵の美と普遍性にあらためて度肝を抜かれた。

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ま、数年前のお話ですが、

ところで、『ギターを持った渡り鳥』を初めて鑑賞したのである。
「今頃初めてとは何だ!」の世界ではあるが、案外このようなエンターテイメントシリーズは、リアルタイムでなければ後回しにしてしまうものなのだ。
やはり「日本映画をしっかり観よう」という機運になれば、まず黒澤明、小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男ら、「歴史的巨匠から」ということになるもので。

『ギターを持った渡り鳥』、おもしろかったのである。
以前から石原裕次郎にはピンとこないわたしだけれど、小林旭なら何となくしっくりきそうな予感はしていたが、正解だった。
敵役の宍戸錠もよかったし、全盛期の浅丘ルリ子も人形のような美貌だった。
それ以上に魅力を感じたのは、ロケ地である函館の撮り方だ。
横長であるスクリーンの形態を見事に生かし、胸のすくようなショットが連発される。
それは登場人物たちの背景でありながら、「もう一人の主役」と言ってもいいほどの映像的魅惑を発散し続けていた。


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