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●「母連れ狼の」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~『忠臣蔵』、長谷川一夫の大時代性と市川雷蔵の現代性~韓国映画『アシュラ』の動的ヴァイオレンス。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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毎日ですね、誰かと、映画か音楽か本(読書)に関する会話を試みてください。
つまりわたしが言うところの「3種の神器」に関する会話ですね。
映画か音楽か本(読書)、そのうちのどれか、あるいはそれらすべてなら言うことない。
芸術は基本「独りで鑑賞」するものですが、それを「自分の中」に留めず、「外へ出す」ことで新たな、そして時に大きな展開が生まれます。

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渡辺邦男監督の『忠臣蔵』。
今回の鑑賞でわたしは長谷川一夫のたっぷりとした至芸とも言える演技に魅了されたのだが、しかし彼の演技は大時代的ではある。
現代の映画でこの演技をするのは難しいだろう。
ところが浅野内匠頭を演じた市川雷蔵。
渡辺邦男『忠臣蔵』の作風に合わせての大時代性を湛えてはいるけれど、しかし現代の映画の中に雷蔵浅野内匠頭が存在していても何の違和感もない。
その恐るべき現代性、と言うよりも普遍性こそ市川雷蔵という不世出の映画スターの永遠性なのだと再認識できた。

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韓国の政治姿勢や国民性にはわたしも大きな不満、時に怒りも持っているけれど、もうかなり以前から、「優れた韓国映画」が多く制作されていることは、映画を知っている人であれば、誰でも認めざるを得ないだろう。
もっとも、「優れた韓国映画」の多くにかなり過酷な暴力シーンがあるのも事実で、「ヴァイオレンス」を描くことは「映画表現」の大きな魅力ではあるけれど、その時点で好き嫌いが分かれてしまう事実もある。

個人的には韓国映画は、「スタッフ・キャストの名前が覚えにくい」という思いはある。
韓国人の名前は、「キム」「チョン」「パク」などがやたらと多く、慣れている人は問題ないのだろうけれど、さほど慣れてないわたしにはけっこう問題だったりするのだ。

しかし、「キム」・ソンス監督の『アシュラ』は実におもしろかった。
「暴力シーン」がすべて動的で、しかも力感に溢れている。
観ていてワクワクしっぱなしで、約130分の時間がアッという間なのである。

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