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小説 神秘アンチエイジング&エロス 174 康代 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

今から何か料理をする気は起らない。
近所のラーメン屋へ行くことにする。
「え」
心臓が飛び出る。
携帯が鳴ったのだ。
しかしさっきほどの動揺はない。
(会社か?)
鼓動を落ち着かせながら、今度は携帯を手にする。
康代。
康代からだ。
(またか)
今、康代と話す気はまるで起こらない。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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格闘家(?)朝青龍、もし戦わば! 恐怖の曙戦 1 [エッセー・闘う敗北者たち]

朝青龍がもし総合格闘技になるとすれば、当然プロデューサーは谷川貞治となるだろう。
そして日本格闘技界(プロの)は現在存亡の危機にある。
スターは不足し、ビッグマッチなど組みようもなく、格闘技雑誌は休刊の憂き目にあっている。
まさしくじり貧状態。
マニアックな格闘技ファンは常にいるが、それだけでは大きなイベントは組めない。
新たなスター候補だった石井慧には当面期待できそうになく、こうなれば朝青龍以上の起爆剤はあり得ないと考えるのは当然のことだ。
そしてもし朝青龍が格闘技界に入るのであれば、当分それでビッグ・イベントを組んでいける。
その代わり大事に使わないと、すぐにファンの興味はなくなる。
簡単に負けさせるわけにはいかない、と谷川プロデューサーは考えるだろう。
いきなり一流の総合格闘家とぶつけるわけがないのだ。

そこで真っ先に頭に上るのは「朝青龍VS曙」だと想像する。
「元(ほぼ現役)横綱VS元横綱」。
まさしく高視聴率間違いなしの「禁断の果実」である。
いったいどのような試合展開になるのか?

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最高に有名なヴェルレーヌ「秋の歌」。フランス語も覚えよう! 「ヴェルレーヌ詩集」堀口大學訳 新潮文庫 [ルコ的読書]

ヴェルレーヌを楽しんでいただいているここ数日。
それではせっかくだから(←何がだ!! 笑)、ヴェルレーヌのもっとも有名な「秋の歌」を。

「秋の歌」は上田敏の翻訳がひじょうに有名なわけであるけれど、ここは堀口大學の訳を。
しかしそれだけではなんなので(←何がだ!! 笑)、ここはフランス語の原詩も添えて。
韻を踏んでいるのがよく分かると思う
(フランス語を少しでもかじったことのある方なら言わずもがなだろうが、語尾の子音は普通発音しない)

それでは「秋の歌」前半である。

秋の歌

秋風の
ヴィオロンの
 節ながき啜り泣き
もの憂きかなしみに
わがこころ
 傷つくる。

  「ヴェルレーヌ詩集」堀口大學訳 新潮文庫

Les sanglots longs
Des violons
 De l'automne
Blessent mon coeur
D'une langueur
 Monotone.

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「2010(第33回)日本アカデミー賞」は3月5日だ!助演男優賞展望。「国民の宝」である資質を持つ吉高由里子。 [吉高由里子]

さあ3月5日といよいよ近づいてきた「2010(第33回)日本アカデミー賞」。
などと、誰も盛り上がっていないのに無理に盛り上がっているふりをしているわたしに日本テレビから表彰状が出てもよさそうなものだ・・などとは思わないが、助演男優賞である。

優秀助演男優賞

瑛太
香川照之
堺雅人
玉山鉄二
三浦友和

え、玉山鉄二って何へ出てたっけ、あ、「ハゲタカ」か。う~む・・。
最優秀助演男優賞は、まあこれは瑛太だろう。
わたしも瑛太でいいと思う。
日本映画界屈指のスター俳優としてこれからも楽しませてくれそうだ。

そこで吉高由里子である。(どうあっても話題に入れるこの潔さよ 美笑)
三浦友和が多くの助演男優賞をとった「転々」で小さなマグマのような存在感を発揮した吉高由里子だが、その演技の質は天性のもので、しかも完全に映画向きだと思う。
その「映画向き」というのは、もちろん吉高由里子の姿が見事に映像にマッチするからだという意味もある。
「映画向き」という資質は、その資質がない俳優がどんなに練習しても得られない、まさしく天から授かったもので、そのような俳優たちは「国民の宝」だとわたしは思っている。

と、ここまで書いて長くなりそうになってきたから、続きは次の機会に譲ろう。

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「親切なクムジャさん」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「親切なクムジャさん」パク・チャヌス監督

よくぞこれだけ最初から終わりまで隅々まで神経の行き届いた画作りができるものだとまず感心させられる。ただ、神経が行き届き過ぎ、そして演出過剰気味でいささか疲れてしまうというのも否めない。それにしても女優にとっては「冥利」とも言える役ではある。

7点
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