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小説 神秘アンチエイジング&エロス 199 香りと味 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

しょうゆラーメンから湯気が立っている。
軽く散らしたネギ、ニンニク、そして薄くスライスした3枚のチャーシューの香りが立ち昇っている。
立ち昇っているはずだけれど、瑛次には香ってこない。
今の瑛次の鼻には何も香らない。
普段ならスプーンで何回かスープを味わってから麺を食べ始めるのだが、今夜はスプーンに手をつけず、いきなり麺をすすり始める。
しかし何の味もしない。
男たちの方を向くことはできないが、視線に圧迫されている。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。

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NHKドラマ「火の魚」尾野真千子の魅力とテレビドラマの限界 その五 [生と死のためのアート]

3月24日のNHK総合で放送された「外事警察スペシャル」を観た。
役者、映像、ストーリーとも手堅く、テレビドラマでもこのくらいに作られていればある程度心地よく見える。
つまり「ミーハー人気だけのタレントが出てないこと」「カメラが仕事をしていること」「せめて噴飯もののストーリーでないこと」などの要件を満たしていた。
そんな中で、尾野真千子はリアリティある美貌を十分に生かしていた。
「リアリティ」。
これが尾野真千子を表す一つのキーワードだ。
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「自分は誰なのか」という永遠の青臭くない問いかけ  「人のセックスを笑うな」山崎ナオコ―ラ [ルコ的読書]

今の世の中「自分は誰なのか」などと言い出せば、「青臭い」だの「大人になれ」だのとたしなめられそうだが、たしなめる方がおかしいのだ。
もちろん始終辛気臭い顔でナルシシズムを漂わせながら、「自分は誰なのか」などとのたまう手合いには困りものだが、要するにバランスの問題。
「自分は誰なのか」と考えざるを得なのが人間の哀しさであり崇高さであり滑稽さであることは今も昔も変わってないはず。
そして自分の「心」と「体」とは。
昨日紹介した文章の続き。
主人公の「オレ」の思考は「切り取られた風景」から「自分の存在」へと移行していく。


そう思うと、自分のこともどこまでが自分かわからなくなる。
空気と肌の境目までがオレなのだろうか。髪はどうだろう。爪はオレだろうか。
そして、肉体が衰えていくとは、どういうことだろう。
時間的にも空間的にも切り取られているから、オレはオレなのだろうか。

    「人のセックスを笑うな」山崎ナオコ―ラ

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あれれ?北川景子、またもや某局月曜9時のドラマ(木村拓哉主演)に登場。もう観た?吉高由里子CM江崎グリコ「パナップ」。 [吉高由里子]

某局、というかフジテレビだが、例の呼び方「~9」が好きではないので、「某局月曜9時のドラマ」という面倒くさい書き方を敢えてしたわたし。
4月から木村拓哉のドラマが始まるというので「誰が相手役なのだろう」と多少気になってはいたが。
この場合もちろん、ドラマに期待して「気になっていた」わけではないのはお分かりいただけると思う。
で、先だって内容が発表されたわけだが、ドラマのタイトルが「月の恋人 Moon Lovers」。
そしてキャストだが、なんと「北川景子」の名が!
同局同時間帯の「ブザー・ビート」が昨年の7月~だったから、まだ1年足らず。
それ以前の「太陽と海の教室」にも出ていたから、同局同時間帯3本目の登場となる。
こうなると思考停止メディアの「~9女優」などと呼ばれるのだろうが、もちろん北川景子自身「何を一番大事にすべきか」分かっているのでさほど心配する必要はないと思うが。
とは言え、さほど嬉しい状況ではない。(北川景子出演だから、全話観る予定だが)

さて吉高由里子CM江崎グリコ「パナップ」。
これはなかなかいい!
一度で全て語る気はないが(笑)、今までの吉高由里子CMに比較し、図抜けて彼女の「美しさ」が生かされている。
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「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」ティム・バートン監督

連続殺人という魅力的な題材(笑)をミュージカルにしていて退屈せず楽しめるのだが、鑑賞後すぐ忘れ、再び観たいとは思わないという近年のバートン作品の傾向と同様なのである。作品が内へ内へと内向していくのが原因だと思うのだが。

5点
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パリ・オペラ座バレエ団 「最高」の存在 その⑥ 3月19日「ジゼル」ドロテ・ジルベールとマチアス・エイマン [愛とバレエ]

ドロテ・ジルベールのジゼル。
ミスらしきものがまったくないわけではなかった。
けれどそれを補って余りある魅力あるパフォーマンスを見せてくれた。
何よりもドロテ・ジルベールはスターだ。
実力とスターのオーラを兼ね備えたバレリーナは何ものにも代えがたい人類の財産だ。
(バレリーナだけではないが)
実力を身に付けた人は最高度の敬意に値するが、スターのオーラというのは鑑賞者をより遠くに連れて行ってくれる。
ドロテ・ジルベールにはそれが備わっている。
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