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小説 神秘アンチエイジング&エロス 184 しょうゆラーメン [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

テーブルへ掛けている限り物理的に瑛次と男たちが接触することはあり得ない。
しかしすでに瑛次は野太い声の男たちに触れられている、精神的にはそんな気分だ。
触れられているというのも生ぬるい表現かもしれない。
「蹂躙されている」「侵攻されている」「凌辱されている」・・そんな表現に近い感覚だ。
いたたまれない気分のまま、瑛次はしょうゆラーメンを注文した。
ラーメンが来るまでどうにも手持無沙汰だ。
しかし隣の男たちの方を向くことができない。
その時だった。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。

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スーパーで、ブタ肉売り場のある男 その壱 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

ある日、あるスーパーマーケットでのこと。
豚肉を置いてあるコーナーへ足を運んだのである。
バラ肉を置いてある場所。
男、30代、40代、50代?
まあ年齢なんてどうでもいいが、ずいぶんな勢いで豚バラ肉のパックを次々と手に取り、チェックをしている。
ある程度幅のある男ゆえ、豚バラ肉売り場のスペースをほとんど独占しているじゃないか。


タグ:アート 美学
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北野武、芸術文化勲章の最高賞コマンドゥール受賞と日本の「芸術報道」   「美術手帖」2009.12 ARTIST INTERVIEW ウィリアム・ケントリッジ William Kentridge  [ルコ的読書]

「翻訳」とは少し話が違うけれど、北野武も日本国内よりヨーロッパの方が評価が高い。
この理由を考えたとき、一つには日本でコメディアンとしての名があまりにも有名で「映画監督」としてのたけしがいまだピンと来ない人が多いということ。
北野作品にはたけし自身が出演する映画が多いのだが、テレビでしょっちゅう見かけるので「あえて映画館でたけしを観なくても」という人もいるだろう。
しかし最も大きな理由は、「日本では多くの人が芸術に関心がない」ということではないだろうか。
もちろんコアなアートファンは日本にも常にいるのだが、「コアに近い人」「コアではないがアートに好奇心がある」などといった層がどんどん減っているという印象がある。
こうなってしまった理由は様々だろうが、マスメディアの影響はやはり大きい。
今回北野武がフランスの芸術文化勲章の最高賞コマンドゥールを獲得したことはある程度大きく報道されているが、「スポーツ報道」と比較すると「文化・芸術報道」はいかにも少ない。

ところでケントリッジは芸術作品の「受け取り方」に関し、次のように語っている。


ケントリッジ

私は純粋さよりも不純さを強く信じます。ギャップがあってこそ、より創造的な理解あるいは創造的なものが生まれていくのではないかと思っています。

         「美術手帖」2009.12 ARTIST INTERVIEW
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杏とフレンチディナー?「泣かないと決めた日」。バラエティ番組の吉高由里子、北川景子、仲里依紗。 [吉高由里子]

杏(笑)の「泣かないと決めた日」だが、杏の出番が少なかった。
そうか結婚して退社しているのか・・。
と思ったら、ちゃんと会社にいる。
しかも最後の陰謀を企んでいるようだ。
それにしても来週最終回なのか?
回数が少ないような。

ところで見ましたか、杏と要潤のディナー。
家でフレンチですな~。

さらにところで、3月8日の「1分間の深イイ話」に仲里依紗が、「しゃべくり007」に北川景子が出ていた。
仲里依紗は「時をかける少女」の、北川景子は「花のあと」の宣伝である。
わたしは普段両方の番組とも観ないのだが、まあこの2人が出ているとなればということで、録画して観てみた。
「1分間の深イイ話」の仲里依紗は番組中ほとんど喋らず、司会の島田紳助も仲里依紗にほとんど振ることなく、つまりただ映画の宣伝をしに来ただけで、それでいて他のバラエティタレントとはまったく違うオーラを漂わせていた。
女優がバラエティ番組へ出演する場合の正しい佇まいの一つだろう。
「しゃべくり007」に北川景子は、他のバラエティに出たときと同様、番組の雰囲気に合わせながら、その実「違う場所」にいるという彼女ならではの芸当を見せてくれた。
この雰囲気、やはり内面から滲み出る複雑な要素が一定のバリアを作っているとしか思えない。
この絶妙の距離の取り方は、社会に生きる人間も見習うべき点はある。
もちろん一般人が北川景子と同じオーラを出すというわけにはいかないが。

吉高由里子が一時バラエティ番組でウケたものだから出演が増えるのではないかと危惧していたが、さすがに宣伝以外では現れない。
女優の正しい姿勢の一つである。
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「マ―ズ・アタック」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「マ―ズ・アタック」ティム・バートン監督

近年のティム・バートン作品は、クオリティは高いけれど「まとまり過ぎて」今ひとつ楽しみきれないところがある。しかし当作品は下らなく可愛く、「外へ向かう」おもしろさに満ちた作品だ。気持ちよく笑える。

6点。

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アカデミー賞主演男優賞を獲得したジェフ・ブリッジス、お薦め作品。 [生と死のためのアート]

今年のアカデミー賞主演男優賞を獲得したジェフ・ブリッジス。
もともと美形のスター俳優でありながら、敢えて作家性の高い作品を選択してきた経歴があり、日本などでももっともっと知られるべき素晴らしい俳優である。
その強い意志を持った作品選択や行動は、「男が惚れる」男であるというブリッジスの存在感をよりクリアにしている。
当然ながら出演作にはおもしろいものが多いが、いくつかお薦めを挙げてみたい。

「ラスト・ショー」(1971)
「サンダーボルト」 (1974)
「天国の門」 (1981)
「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」(1989)
「フィッシャー・キング」 (1991)
「ビッグ・リボウスキ」 (1998)
「シービスケット」 (2003)

特に最近の作品は「二枚目」的要素を封印しているものが多いけれど。
「大人の色気」という日本映画ではほとんど見られないものを堪能したければ、絶対「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」です。

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