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小説 神秘アンチエイジング&エロス 176 ソフトクリーム [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

どうにかなりそうだけれど、どうにもならないような気がする。
どうにもならないことだと理解しようとする半面、暗闇に向こうに光が見えそうな気がするので諦めきれない気分になる。
未来軒へ向かいながらどうも食欲が起こらない。
いつもならラーメン屋へ向かいないながら何を注文しようかいろいろ考える。
しょうゆ味、とんこつ、みそ味、ねぎラーメン、ちゃんんぽん、にんにくラーメン、キムチラーメン、餃子、シューマイ、豚角煮、ソフトクリーム・・。
未来軒のメニューはシンプルだけど、地元では味の良さで知られている。
瑛次は普段冬でも食事の最後にソフトクリームを注文する。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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格闘家(?)朝青龍、もし戦わば! 恐怖の曙戦 その参 [エッセー・闘う敗北者たち]

さあ、結果が見え見えの「朝青龍VS曙」が実現したらどのような試合になるか?

まず大きなポイントは、曙の動きの鈍さである。
誰が見ても分かるように、曙は動きが鈍い。
しかも極端に鈍い。
腕力や技が注目される格闘界であるが、動きが極端に鈍ければ勝ち目がない。
相手に自分の攻撃が当たらないし、相手の攻撃がほとんど当たってしまう。
当たり前だが、これでは負ける。(笑)

試合はこのようになるのではないか。

試合が始まる。
朝青龍、曙の顔面に突っ張りを放つ。
曙まったく反応できず突っ張りを受けて昏倒!
16秒で試合終了。

う~ん・・。
これだけスピードが違うと・・。
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翻訳の魅力と「言葉の楽しみ」  「ヴェルレーヌ詩集」堀口大學訳 新潮文庫 [ルコ的読書]

翻訳というのはおもしろいもので、特に文学は「1つ」のものからいくつもの作品が生まれる可能性がある。
もちろん完璧に原文のリズムや意味を再現するのは不可能だが、だからと言って「翻訳に価値がない」「原文を理解しなければ意味がない」などというのは誤りで、あらゆる言葉の可能性を堪能できる贅沢な楽しみだと言える。
「言葉の楽しみ」と書いたが、そんなものを作家や文学者だけに任せておくのはもったいない話で、逆に高名な文学者でも「口語」は実に美しくもおもしろくもない人もいて(以前よくテレビに出ていた)、「書く」技能・「研究する」技能・「話す」技能はまったく違うものだとよく思う。

それはさて置き、「秋の歌」の最後の部分。
危機迫る凄い訳だと思うのだが。


落葉ならぬ
身をばやる
 われも、
かなたこなた
吹きまくれ
 逆風よ。

Et je m'en vais au vent mauvais
Qui m'emporte deçà, delà,
Pareil à la feuille morte.

  「ヴェルレーヌ詩集」堀口大學訳 新潮文庫 
  
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「2010(第33回)日本アカデミー賞」は3月5日だ!去年は吉高由里子がいた新人賞は? [吉高由里子]

さあ、「2010(第33回)日本アカデミー賞」への興味は多少なりとも湧いてきましたでしょうか?
本場のオスカー式典を見たことのある方なら毎年「あ~、日本アカデミーはショボいなあ」と思うでしょうが、確かにショボいことには間違いないもの。
もちろんお金のかけ方を始め何から何までぜんぜん違うのだけど、一番の違いは「映画に対する共通理解」。
オスカーの式典は映画に対するリスペクトとラブで満ち溢れているけれど、日本アカデミーの方は「映画」というものがよく分からずに出ている俳優も中に入る様子。
それに日本アカデミーではそれぞれの出席者がノミネートされた作品をどれだけ観てるのかなというのもある。
本場のオスカーでは「この映画のこのシーンは凄かった」という感じで盛り上がるのだけど。
その盛り上がりを見て、われわれ映画ファンもより盛り上がるものだ。
特に若手俳優は映画をもっと観なければならない。
観ると観ないではまったく違ってくる。
数年前はさして名も知られていない若手女優の一人に過ぎなかった北川景子の驚くべき急激な成長は、本人が熱心な映画ファン(読書家でもある)であることと無縁ではないと思う。

さて去年は吉高由里子がステージに立った新人賞。
今年は次のようなメンバー。

新人俳優賞

岡田将生
水嶋ヒロ
溝端淳平
渡辺大知
榮倉奈々
志田未来
平愛梨

ご存じのように、日本アカデミーの新人賞は「最優秀」を選定しない。

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「幻影師アイゼンハイム」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「幻影師アイゼンハイム」ニール・バーガー監督

心霊主義が盛んだったころのヨーロッパの雰囲気はこんなだったのかなと夢想させてくれるのが楽しい。なかなかそのような雰囲気は醸成できないもので、この作品は稀有な例だろう。内容は当たり障りのないエンターテイメントだが、この雰囲気を大いに評価したい。

7点
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ムッとしたスマトラの死 [小説 熱帯魚のハート・その喜劇と悲劇]

わたしが書いていない間も、もちろん熱帯魚たちは生きているのだ。
しかし全部ではない。
スマトラが一匹死んだ。
縦の縞。
ムッとした表情。
緩慢な動き。
スマトラはどちらかと言えば、感情移入しにくい魚だ。
だから死ぬ直前も、「死にそうだ」とは気づかなかった。
ひょっとして我慢していたのだろうか。
そんな気もしている。
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