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小説 神秘アンチエイジング&エロス 195 おぞましさ [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

「あ・・。う~ん、今日はいいわ」
小さい声で言った。
しかし店員はより大きな声を出す。
「え、今日はソフト、いらないんですか?」
瑛次の顔が軽く歪む。
「いいんだよ」
「え~、珍しいですね~!何かあったんですかあ~!」
店員に悪気はない。
馴染みの瑛次にいつも軽いノリで接する。
瑛次も悪い気はしないから、同じノリで応じる。
普段ならそのやり取りも未来軒の楽しみに一つだ。
しかし今日はただおぞましい。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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フィギュアスケートの「芸術性」に関して 3 [生と死のためのアート]

スポーツに「芸術」と感じる瞬間は少なからずある。
日本人になじみ深いものとしてシアトルマリナーズのイチローの数々のプレーがあるし、世界的超一流アスリートのプレーというのは多かれ少なかれ芸術的な美しさを帯びているものだ。
しかしだからと言って、「イチロー三振!しかし芸術的だから、ストライク一個減らしてツーストライク!」とはならない。
あくまでその「芸術的美しさ」は、ファンの心に付加価値として刻まれるもので、重要ではあるけれど勝敗とは別の場所にある問題だ。
かつて平野啓一郎はプライドのリングでアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがマーク・コールマンに腕ひしぎ三角固めで勝利した瞬間を「古典主義的な美しさ」と評したというが、だからといって2人に高い芸術点が付くことはない。(笑)
「美しさ」と「勝敗」は基本的に別次元にある。
ではフィギュアスケートは?
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簡潔さの中の深み  「人のセックスを笑うな」山崎ナオコ―ラ [ルコ的読書]

女性の書く文体の中で苦手なのが「ふんわり」して「必要以上にスウィート」なもの。
有名作家でもけっこういるんです、そのタイプ。
読みながらむずむずと居心地悪くなる。
逆に男性の書く文体でも苦手なものがけっこうある。
文体とはやや違うかもしれないが、女性の描き方がまるで「男の従属物」のような感じになっているもの。
もちろん文体と内容は密接に関連しあっているので、女性の描き方がおそまつな人の文章は、ふつう冴えないものが多い。
まあ、けっこう好き嫌いがあるわけだが、最近気に入ったのが山崎ナオコ―ラの文章。
「男性・女性」を感じさせず、ペンネームから受ける印象とは違い(笑)、簡潔で心地よい。
「人のセックスを笑うな」は松山ケンイチ主演で映画化しているので、タイトルは知っている人も多いだろう。
次回から何回かに渡り、紹介してみたい。
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仲里依紗主演TBSドラマ「ヤンキー君とメガネちゃん」のキャスト。吉高由里子の新CM。 [吉高由里子]

4月から始まる仲里依紗主演TBSドラマ「ヤンキー君とメガネちゃん」の主なキャストは次の通り。

品川大地 成宮寛貴
足立花  仲里依紗
和泉岳  本郷奏多
千葉星矢 小柳友
姫路凛風 川口春奈
練馬青雲 鈴木亮平
担任・堺 皆川猿時
品川宙太 古田新太
足立辰夫 伊東四朗

あれ?
室井滋の名がない。

そう言えば、仲里依紗が「あねご」と慕う(ほぼ慣用句化?)吉高由里子の新CMが始まる。
その話題は後日。
ところで、例の日替わりのビールCM、あまり観る機会がないんだけど・・。
わたしがあまりテレビを観ないからか?
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「時をかける少女」谷口正晃監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「時をかける少女」谷口正晃監督

「仲里依紗なし」では映画が成立しないだろうと思わせるほど存在が際立っている。昭和の造形も悪くない。さほどノスタルジーは感じないが。ただ、この作品にどうしてもあってほしい「せつなさ」にはやや欠けるが、それを補っているのも仲里依紗の表情なのだ。

4点
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NHKドラマ「火の魚」尾野真千子の魅力とテレビドラマの限界 その参 [生と死のためのアート]

それでは尾野真千子の主なフィルモグラフィーを見てみよう。

「萌の朱雀」        (1997年 河瀬直美監督)
「EUREKA」         (製作2000年・公開2001年 青山真治監督)
「ギプス」         (製作2000年・公開2001年 塩田明彦監督)
「リアリズムの宿」     (2003年 山下敦弘監督)
「茶の味」         (2003年 石井克人監督)
「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年 行定勲監督)
「殯の森」         (2007年 河瀬直美監督)
「クライマーズ・ハイ」   (2008年 原田眞人監督)
「ヤーチャイカ」      (2008年 覚和歌子・谷川俊太郎監督)
「真幸くあらば」      (2010年 御徒町凧監督)
「トロッコ」        (2010年 川口浩史監督)
「心中天使」        (2010年 一尾直樹監督)

他にもあるけれど、これだけ並べてみただけでも、現在の重要な映画監督との仕事の多さに驚かされるだろう。
しかも2010年に公開される3本の作品は全て主演なのだ。
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