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小説 神秘アンチエイジング&エロス 197 聞くべきでない言葉 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

(笑っている・・)
瑛次の胸が大きく脈打つ。
(おれのことを?ソフトクリームのことを?)
そうではないと思いたかった。
そうであってはならないと思いたかった。
自分の意識過剰が生んだ幻想だと、思おうとした。
しかしついに聞こえてはいけない言葉が耳に入る。
「あいつ、ソフトクリームだってさ」
「ウケる!」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。

NHKドラマ「火の魚」尾野真千子の魅力とテレビドラマの限界 その四  「外事警察スペシャル」について [生と死のためのアート]

尾野真千子の話題を続けているが、3月24日のNHK総合で「外事警察スペシャル」(夜10:00~11:29)が放送される。
昨年6回に渡って放送された「外事警察」をまとめたものだそうだ。
わたしは昨年の放送を観ていなかったので、今回はチェックしてみようと思っている。
出演者を見ると片岡礼子の名もあるが、原田眞人監督初期の傑作「カミカゼタクシー」で役所広司の相手役を務め、映画界に大きなインパクトを残した女優である。
残念ながら、その後パッとしなくなった。

そう言えば、尾野真千子に興味を持ったのであれば、ぜひ映画を観てほしいのだが、まだ何も観たことがないのであれば、「クライマーズ・ハイ」をまずお薦めしたい。
この作品も原田眞人監督で、とにかく見応えがあり、尾野真千子も充分力を発揮している。
尾野真千子は映画の人。
ぜひ映画をご覧ください。

恋するときに見えるもの  「人のセックスを笑うな」山崎ナオコ―ラ [ルコ的読書]

昨日の文章をもう一度取り上げてみよう。


ユリは睫毛(まつげ)のかわいい女だ。それから目じりのシワもかわいい。なにせオレよりニ十歳年上なので、シワなんてものもあったのだ。あの、笑ったときにできるシワはかわいかったな。手を伸ばして触ると、指先に楽しさが移るようだった。

          「人のセックスを笑うな」山崎ナオコ―ラ


原作の文学的コンテクストからは離れるかもしれないが(笑)、人間というもの、どのようなときにこんな気持ちになるのか。
昨日も書いたが、一つはユリのシワが誰から見ても魅力的だという場合。
いや、どのような「魅力」であっても「誰からも」というのはありえないかもしれない。
「おおかたの」人から見て魅力的と言い換えるべきだろう。
その場合、ユリのシワは主人公の「オレ」だけではなく、周囲のほとんどの人に「わかいい」と思われていることになる。
案外「シワ」とか「少しプックリ出たお腹」などは「好ましく」感じることもあるのだ。
メディアによる「キレイ」とか「可愛い」の一元化がはなはだしいが、人間の嗜好はそんなに単純なものではないのだ。

もう一つ、「恋している」からこのような気持になる場合。
誰もが経験したことがあるだろうが、「恋している」状態のときは普通なら「美観を損ねている」と感じる部分がより愛しくなることが多い。
この場合、恋が冷めると一気に「違うものが見える」ようになるから怖い。(笑)
もっともどんな「美男・美女」でも、恋が冷めると「どうしてこんな人に?」となってしまうものだけれど・・。

どうなる?吉高由里子VS北川景子の「パナップ」と「Palitte」対決! [吉高由里子]

さて吉高由里子の新CM、江崎グリコの「パナップ」!
このCMの中で、吉高由里子は「アイス」という役を演じるそうだ。
しかも何人も吉高由里子が登場し、ミルフィーユ状になるという。
・・・・と言うか、ちょっとコメントのしようもない気がするが(笑)。
とりあえず放送を待つしかないのか?
ところで以前より放送されている北川景子の「Palitte」CM。
これ、はっきり言ってセクシーである。
どのようにセクシーか?
それをここで書くのは控えよう。(美笑)

さあ、どうなる?吉高由里子VS北川景子の「Palitte」と「パナップ」対決!
別のどうもならないとは思うが。(笑)

「静かな生活」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「静かな生活」伊丹十三監督

大きなプレッシャーの中、「イーヨ」を演じた渡部篤郎は称賛に値する。けれど実は「大江健三郎」「伊丹十三」のどちらの作品も、元々もう一つ肌に合わず、よってこの作品も画作りなどが楽しめたが、やはりピンと来なかった。最高の「黒井ミサ女優」佐伯日菜子が、この頃から「黒井ミサ」であることは確認できるが。(笑)

4点

パリ・オペラ座バレエ団 「最高」の存在 その④ 3月19日「ジゼル」ドロテ・ジルベールとマチアス・エイマン [愛とバレエ]

もちろんパリ・オペラ座バレエ団のコール・ド・バレエは、テクニック、バランス、統一感・・すべてが最上なのだけれど。
それだけではない。
1cm、1mmの違い。
これがパリ・オペラ座バレエ団のコール・ド・バレエだ。
「大味」とは対極の存在。
激しいダンスをしない時間、パリ・オペラ座バレエ団のコール・ド・バレエは首の傾く角度だけで、美を愛する者たちを陶然とさせる。