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小説 神秘アンチエイジング&エロス 189 方向 [小説 神秘アンチエイジング&エロス]

瑛次の目は、ほぼ前方、そして前方からやや下に固定される。
そして左側は窓なので、意味もなく外の景色に目をやる。
少しでも右横を向けば男たちと目が合うかもしれず、眼球をそちらへ向けることも相手にその気配を悟られそうでできない。
もし目があったりすれば、即座に絡まれそうな気がしてならないのだ。
どこか顔や体を向けてはならない方向があると、体全体が強張ってくる。
すでに肩や首の辺りにかなり強い凝りを感じ始めている。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。


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早くも流行語大賞? 鳩山邦夫、自らを「坂本龍馬」にたとえる。 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

日本一おこづかいの多い鳩山ブラザーズの弟、鳩山邦夫が自民党を離党した。
新党結成をはかるということだが、その政治的コンテクストはさて置き、自らを「坂本龍馬」にたとえたという事実は各方面に衝撃を与えた。
ある人は言う、「これで年末の流行語大賞は決まりさね」
ある人は言う、「なんてこったい!こりゃあ、清川虹子が自らをジャンヌ・ダルクにたとえて以来の衝撃だよ」

普段下らないアンケートを取っているテレビ局は、今こそ有意義なアンケートをすべきではないか?
「あなたは鳩山邦夫を坂本龍馬だと思いますか?」
さて、「支持率」はどうなるだろう?
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「売ろうとする人たち」  「生命保険の罠」後田亨 講談社+α文庫 [ルコ的読書]

「物を売る」ことは「ビジネス」の基本だから「売ろうとする人たち」がいるのは分かる。
しかし「限度」を越えている人が多い。
いますよね、周囲にもかなり。
わたしの場合はおそらく一度話をしたら「絶対に売れない」と分かるのだろう。
「売ろうとする人」も二度と近寄ってこない。(笑)
では彼らがどんな人を狙うかというと、「人のいい人」「気の弱い人」たちなどである。
それはもう、私の周囲でも「売ろうとする人たち」のために多大な迷惑を被っている「人のいい人」「気の弱い人」たちなどがいて、そのことを考えると怒りが収まらないほどである。

今回紹介する「生命保険の罠の」の著者 後田亨はもともとある生命保険会社の社員で、2007年時点では「メディカル保険サービス」取締役となっている。
だから「保険商品」そのものを否定しているわけでは決してない。
保険会社時代のあまりに「非人間的」な営業活動に憤ったことが、この本を書いた理由なのだという。
読めば「ああなるほど」と思い、さらに「非人間的」営業活動に対する怒りがこみあげる。

明日からその内容の一部を何度かに分けて紹介したい。


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嗚呼、杏の「泣かないと決めた日」最終回はどうなる??吉高由里子は? [吉高由里子]

杏の(笑)「泣かないと決めた日」が本日最終回を迎える。
なぜ8回で終了だ?という疑問はさて置き・・。
いや、あまりさて置けないぞ。
「まっすぐな男」は10回なのに。
平均視聴率は「泣かないと決めた日」の方がいいはず。

ちなみに「まっすぐな男」。
佐々木希の「顔」を見たいがために録画して観ていたが、9話目の冒頭部分からもはや正視することが不可能になり、完全に観るのを止めた。
ものには限度というものがある。
この企画はタイトルで分かるように佐藤隆太のキャラクターに合わせたものであることは間違いない。
できれば今後は佐藤隆太が「まともな」俳優と絡まないことを望む。

さて「泣かないと決めた日」最終回。
いったい杏はどんな陰謀を仕掛ける?
そして今までの悪行の説明はされるのか?
前にも書いたとおり、ありがちな説明よりも不条理なラストがいい。
次のようなものはどうだろう?

榮倉「どうして・・どうしてこんなことするの?」
杏 「フフフ、その理由はこうよ!」
(杏、マスクをとる)
榮倉「あ、あなたは吉高由里子!」
吉高「フフフ、そしてあなたは・・」
榮倉「ばれてたのなら仕方ない」
(榮倉、マスクをとる)
吉高「そう、あなたの正体は温水洋一!」

これで2人の力関係も説明可能なわけである。

(吉高由里子の「トンスラ」を観ていない方には意味不明の文章となっています。
もちろん「トンスラ」と「泣かないと決めた日」の間に直接の関係はありません 笑)

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「誰も知らない」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「誰も知らない」是枝裕和監督

実際の「子ども置き去り事件」をモチーフとした内容は「かなり」のものだが、よくぞこれだけ「感傷」を抑えて語ることができるものだと感心。いまだ感傷過多に傾きがちな凡百の日本映画とは大違いだ。丹念に計算された映像ももちろん見応えがある。

7点
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ある朝、ぼくは大地を思い出した。 [生と死のためのアート]

大地を感じさせられることは日本の街に住んでいると滅多にない。
滅多にないというのはある意味精神の怠慢であって、本当は常に意識していなければならないのだけれど。
だっていつだってぼくは大地の上にいるのだから。
それも不思議な話だ。
生れてから一度も大地の上から離れたことがないのだから。
離れたことがないのに、ぼくは滅多なことで大地を思い出すことがない。

こんなことを書くのも、ぼくはある朝、強烈に大地を意識したからだ。

東の空に大きな、とても大きくて真っ赤な太陽が出ていた。
それだけのことだったのだけど。
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